マツダの評価は低すぎ?

いろいろ取材を進めたトコロ、どうやらSKY-GとSKY-Dの性能はマツダの発表を信じても良さそうな気がしてきた。ちなみにSKY-Gで引っかかってるの、14というトンデもなく高い圧縮比&バルブシステムを公表していないこと。おそらくレギュラーガソリンで「混合気を14分の1に圧縮」を実現するのは難しいと考えます。

レギュラーの上限は11くらいかと。プリウスのエンジンのみ13という圧縮比をスペックに出しているけれど、遅閉じアトキンソンサイクルのため実際の圧縮比は10〜11くらいです。バルブシステムを公表していないSKY-Gも、遅閉じアトキンソンサイクルを採用しているんだと思われる。実際の圧縮比としちゃ12でも凄い!

また「触媒の位置を遠ざけることによってタコ足排気を実現できた」などとマツダは言っているようだけれど、触媒を近くに置くようになったのはつい最近のこと。しかも触媒の無かった時代のタコ足排気はレギュラーで14を実現していたのかと言えば「そんなの無理でしょ!」。やはり隠している「ナニか」あると思う。

SKY-Dも隠している
「技術」が存在しそう。インジェクターのメーカーと噴射圧、そして触媒の性能は現時点で公表されていない。直接エンジニアにハナシを聞ければある程度解ると思うのだけれど‥‥。燃焼にカギあるとニラんでます。また、市販までの時間を考えると、もう少し煮詰めなければならない部品がある?

いずれにしろ相当の自信を持っている模様。もしマツダの主張通りの性能に達しているなら、株価は絶対上がる。エンジンメーカーとしても十分やっていけるほど。フォードだってトヨタだってマツダの技術(エンジン)が欲しくなるだろう。10月21日の技術発表で株価急上昇か?

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12 Responses to “マツダの評価は低すぎ?”

  1. 喜代美60歳 より:

    うーん、バンケル型ロータリーエンジンの世界初の実用化を果たしたマツダですから、これは案外と期待できるんじゃないでしょうか、良く知りませんけど。
    ちなみに、日本ではバタンコ屋のイメージがあまりにも強く、あまりパッとしない感じの東洋工業じゃなかったマツダ(株)ですが、海外から見たマツダ(株)のイメージはそれとは全く異なり、当時永久機関と並ぶ夢の技術であった内燃ロータリーエンジンを実用化したトンデモなく高い技術力と発想力を持った会社としてイメージされ評価されているようです。
    それと先刻ご存じかと思いますが、ロータリーエンジン実用化の際にトヨタから技術提供してくれないかとのオファーを一蹴してしまい、それが当初描いていたロータリーエンジンの普及を妨げた間接的要因のひとつと見る向きが過去には社内であったようです。
    よって国沢先生のおっしゃる通り、もし他社との技術移転や交換などの目算があれば比較的スムーズに事は進行するのではないでしょうか。

  2. 結局価格が問題 より:

    スカイGの第一弾は、デミオなんですけど、デミオのレベルから、タコ足排気かと思うと、妙にうれしいですね。たぶん世界初の『直噴アトキンソンサイクルのタコ足排気』ですよ。これが、いくらになるのか?
    個人的には、タコ足排気より、EGR水冷(プリウスやスバルの新型水平対向)の方が燃費には筋が良さそうな気がするんですが。
    マツダが、「ダウンサイジング+ターボ」を選択しなかったのは、興味深いですね。デミオなら1リッター直3ターボの方が安そうですもの。

  3. lucky より:

    いつも、拝見させていただいてます。
    マツダの技術は、ちょっと詰めが甘いと思います。
    先に出していながら、他社に捕らえるみたいな?イメージを持ってしまいます。
    良い物は良いと、自信を持って欲しいです。
    追伸、新型マーチは、海外生産デュアリスと同じく、クレームが多く、お客様はテレビCMで買い、納車直後から車が戻って来てしまい、営業マンは、てんてこ舞いで売って良いのか?困っている様子です。すでに在庫が無いのかも?しれませんが?
    年末に来るロットから、少しずつ物が良くなるそうです。

  4. RE より:

    ユーザにとって、圧縮比14だろうとタコ足だろうと関係ない。実際燃費がどれぐらい向上するかだけです。この点でマツダはまったく期待できない。メカ屋の自己満足オタク集団のような会社はまともなものはできません。
    オールアルミエンジンもロータリーもistopも、出てくるまでが華。あとは失望だけが残る。

  5. 真鍋清 より:

    この「高圧縮比ゆえのノッキングをカバーするタコ足マフラー」を備えたSKY-G、SKY-Dエンジン、まさしくコロンブスの卵、あのロータリーエンジンを量産化して育てたマツダの技術屋魂は今もぞっこん生きており心強い限りだ。
    そんなSKY-G/SKY-Dはアテンザのカンフル剤にぴったりなのではなかろうか。この現行アテンザ、2008年初頭に登場して以来昨年(2009年)まではそこそこ売れるも、2010年に入って以来まさしく虫の息、「開店休業状態」とさえ取れる売れ行き不振状態、アテンザスポーツだけで月間70数台でトヨタセンチュリー並み!!! そんなアテンザの素質をこのまま埋もれさせるのは非常に惜しい上、日本のユーザーにも他メーカーにない技術とアイデアで国際車をアピールしていく努力がマツダに必要なのではないだろうか。
    輝かしい歴史を持つ国産メーカー中の至宝・マツダ。世界的に地道な技術開発が認められて着々と評価と業績を伸ばしている以上は、そうした財産を昇華させ、日本に唯一のオンリーワンのメーカーとしてユーザー側に認知させる努力が今まさに求められていることに異論はなかろう!

  6. RX-9 より:

    以前、広報の方、エンジニアを交えて話をした事あるんですが、
    ハイブリットに対してかなり危機感は持っていたようです。
    そのときのネタは、水素REだったんですが
    うちは、内燃焼機関にこだわりたいと言っていました。
    乗る楽しさをって。
    そのこだわりの第一歩がこのエンジンなのかもしれませんね。
    この会社、結構車好きが多く
    そのときも仕事のそっちのけで、
    車の話に花が咲せてしまいました(笑)
    社員さんですが
    古い車ですが、ランティスをいじり倒して
    アテンザ(ヨーロッパ仕様)のMTを入れてみたり、某メーカーの強化LSD入れてみたりと(笑)
    また、
    MC後のロードスターのAT、MT
    時期RX-7用に開発してしまった物をのせているとも聞いています。
    こだわりがないのでなく、
    逆にこだわりが強過ぎて、
    パッケージングが下手なのかもしれませんね。。。。。
    ある意味、楽しみにしています、この新しいエンジン。

  7. SHODA より:

    いつも楽しみに読ませていただいております。
    マツダのSKYーGは、メルセデスのF700の自己着火・Diesottoエンジンをヒントにしたのではないかと思います。
    SKYーDに関しては、ポンプの燃圧と早噴きなどの噴射タイミングの取り方に何らかの策があるのではないでしょうか?低圧縮化による燃焼室の温度低下をバルブタイミングをコントロールして排ガスを燃焼室に戻す事で、NOxを抑制しながら自己着火に必要な燃焼室温度を補うというアイデアは面白いです。
    排ガスを戻して燃焼室の温度上昇させるという元ネタは、亡くなる直前の元いすゞ自動車のエンジニア・兼坂弘さんの開発実験をヒントにしたのでは?と思います。兼坂さんの目的は、NOxを増やさずにDPFの温度上昇させる事にあったと思います。亡くなる少し前に、実験しているのをNHKで視ました。

  8. みつ より:

    マツダにトヨタが乗っかって組むと面白そうですし、日本にとっても良いことだと願いたいです。
    株価に関しては、両社とも(スズキや日産、三菱と比べると)信用買残が多く、上値は重いと思います。10/21は逆に売り場になるかもしれません。
    それと、為替動向ですね。予想以上に重いのは、中国の米国債&ドル売り → 円&日本国債買いが水面下で大きくなっているのでしょうか。
    人民元高を協議中の米国議会に配慮して、あれから介入できていないのか、小さな介入をしているも効果が出ていないのか。
    大手より1〜2円高分深刻で、技術を支えていながら海外移転もできない零細企業の為には規制しかもう方法がないのかもしれません。

  9. けむ より:

    例え原理的に有利でも、本当に既存の洗練されたものより好悪結果を出せるかというと、かなり厳しいものがある。
    結局、買収されるときに少しでも有利な条件を引き出すための餌なんでしょうね。
    そもそもそれほど素晴らしい技術なら直前まで社外秘でしょ。

  10. さね より:

    うーん、考えるほど眉唾なのか本当かわかりません。ただ本物なら自動車メーカーの中で台風の目ですよね。 メルセデス、フォード、その他もろもろ、がマツダ株ほしがって提携交渉するにも有利になるし 生き残りを掛けた技術で気合い入ってそうだから本当かも。一球入魂! 駄目なら終わりかなぁ ミッションは日本車の中で久々にまともそう 頑張ってほしいです

  11. 真鍋清 より:

    今、ドン・キホーテの主題曲「見果てぬ夢」がリアルタイムでかかっているが、それとマツダの新政策との間にどう関係があるか?それはさておき、マツダの歴史は、技術革新に向けての「見果てぬ夢」を具現化したものに違いないだろう、それがたとえ煮詰め不足で未熟なものだったとしても。
    ロータリーエンジンの熟成から始まって、最近ではセルモータ不要のi-STOP機構に裏切られるも今回のSKY-G、SKY-Dに関してはシリンダー表面に凹みを形成することで燃焼室の形態を半球形燃焼室に近づけ、スワールの発生を均衡化させる一方、排ガスを燃焼室に戻して燃焼室の温度を上げつつことにディーゼルの場合はNOxの発生量を抑えるアイデアなど、相当潜在性を持ったエンジンと取れるだろう。タコ足排気の配置ともども。
    ミラーサイクルを原点に持つこのSKYシリーズ・ガソリン/ディーゼル、現物が出てみなければなんとも言えないが、アイドルストップ機構の小型軽量化ともども内燃機関生き残りの有力な鍵になることを期待したい。

  12. Kawasemi より:

    >>追伸、新型マーチは、海外生産デュアリスと同じく、
    >>クレームが多く、お客様はテレビCMで買い、納車直
    >>後から車が戻って来てしまい、営業マンは、てんてこ
    >>舞いで売って良いのか?困っている様子です。
    これ嘘ですね。聞いたことないです。
    マツダが狙う購買層はマーチとは明らかに違うのだから、自信を持てばいいと思う。例えば10.15モード(お買い物車)ならマーチの購買層、JC08モード(高速も頻繁に)ならマツダとか。
    マツダにはJC08モード燃費での高い値を期待。

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