マツダのPHVはホントにシングルローターを使ってましたね!

昨日「マツダ厳しい」と書いたら本日「中期経営計画見直し」が発表された。されどま~だ甘い。アメリカのCAFE次第じゃさらなる見直しをしなくちゃならないと思います。興味深かった内容を2つ紹介したい。1つはロータリーエンジン使ったPHV。これを見て「ホントにロータリーを使ってるんだ!」と愕然としました。ロータリーエンジン、決して熱効率高くない。というか悪い。

PHVの場合、どのくらいのバッテリーを搭載するかによってエンジン熱効率の重要度が決まる。バッテリーだけで100kmくらい走れるのなら、エンジンって「転ばぬ先の杖」。バッテリー無くなった時の保険みたいなモノだから軽くてコンパクトであれば良い。写真を見るとハウジング1つのシングルローターだ。バッテリーをRAV4 PHVと同じ18kWhくらい積んでいれば問題無し。

けれどEV航続距離50kmくらいしかないと、エンジン使って走るハイブリッドモードを高頻度で使う。仕組みとしちゃ日産eパワーと同じ。こうなると燃費はエンジンの熱効率で決まります。MX-30のボディ重量だとハイブリッドモード時、12km/L走れば御の字かと。熱効率の良いエンジンを搭載しておけば、バッテリー搭載量を減らしたハイブリッドにもなるのに、と思う。

2つ目の「へぇ!」はトヨタとの協業内容。アメリカとヨーロッパと中国でトヨタからハイブリッド車のOEMを受けるという。なんと! スカイアクティブXの発売時点は自力でCAFEをクリアすると言ってたのに断念したようだ。数年前、マツダのパワーユニット戦略をやっていた人に何度このあたりの計画を聞いたけれど「出来る!」と自信満々だったのに。

今回の見直し内容を見ると、マツダのパワーユニット戦略は崩壊したと言って良い。トヨタ無しじゃクルマ売れないということですから。ただアクセラのハイブリッドを見ても解るとおり、OEM車や、他社のパワーユニットを搭載したクルマが売れたのを見たこと無い。こうなるのは4年前に予測出来たし、もっと厳しくなるだろうことは現時点で容易にイメージ出来ます。

状況が悪化することが解っているのにドンドン厳しくなっていくマツダを見てると悲しくなってくる。

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