マツダ社長交代! 超「う~ん!」。アカンか?
いやいや驚きました! マツダは小飼社長の退任と丸本副社長の昇任を発表した! 丸本さん、何度か書いてきた通り、御自身で開発したMPVの内装材の形状不具合でアクセル戻らなくなるという事象を出し、私は危うく谷田部で全開走行中に散るところでした。慌てて工場に指示を出し、販売したクルマは全て安全な状態になった次第。この件、無かったことになってます。
以後18年間、私のことを無視し続けている。もちろんクラッシュして散ることについちゃ全く問題無い。そんな仕事だし、覚悟してますから。墓の中から丸本さんを恨むことだってせず。ただ危険なクルマがお客さんの手元に届かなかったことについちゃ、ありがとうの一言くらいあっていいと思う。さらに問題なのは2年くらい前、この件を丸本さんに言った人が居た。その後も無視。
今でも変わっていない、ということです。マツダの広報部長にプロパーでなく、震災直後から東京電力の広報を担当していた人を起用したのも丸本さんの強い希望だという。社内的な評価も高いとは言えない。早速OBの方などから連絡あり「小飼さんは最後にミスをしたと思う」や「完全に派閥人事」。はたまた「丸本さんの社長承認は絶対無いだろうと思っていたのに」等々。
開発現場からは「さらに自由度が減る気がします」とか「間違いなく藤原さんの権限増え、新しい提案もしにくくなるますね」といった声が出ている。北京ショーに電動化技術を出さなかったり、モータースポーツをお金の無駄使いだと思ってのも、マツダ社員によれば同じ根っ子だと言う。もちろん私がこんなこと書いても何の役にも立たない。嫌われるだけで損ばっかり。
けれど先日書いた通りマツダの方から「現場は頑張ってます。もっと存在感のある自動車メーカーにしたいんです」と言われれば「頼まれたら損得気にせずお節介する」という江戸っ子だった婆さん系の血が騒ぐ。もちろん丸本さんも社長になったら全く違う方針を打ち出すかもしれません。というかそうするなら悪口を撤回し、積極的に応援させて頂く。
丸本さん、男子としちゃ本懐を成したのだから、どうか社員の声を聞いて頂きたい。開発予算の5%でいいから自分や藤原さんの認可無しで使えるようにするとか、利益の1%でいいからモータースポーツ予算を付けるといった「のり代」が必要だと思う。重箱の隅までチェックするような体制作る社長じゃ会社は社員はノビノビと仕事出来ないです。
ちなみにアライアンス組むトヨタの社長と正反対だ。私が章男社長の”人となり”を知ったのは社長就任直後に発生したプリウスのブレーキの不具合の時。その前から成瀬さんに紹介していただいたりしたのだけれど(当然の如く先方は全く覚えていないかと)、ブレーキの不具合を素直に認めていたのを見て「信用出来る人ですね」と思った次第。やはり会社の代表はこうじゃなくちゃ。
マツダの話なのに何でトヨタを出すかと言えば、電動化技術で煮詰まったら全てトヨタから導入すればいい、と考えているからだ。あまりに調子よい。社員の多くが前を向いて走り出しているトヨタと文字通り好対照! このままだと章男社長に見切りを付けられますぞ。私は散らされるところだったので、丸本さんについては書く権利を持っていると考えます。
繰り返すけれど、私が見たいのは魅力的なマツダ車であり、モータースポーツでみんなから声援を送ってもらえるマツダです。
<おすすめ記事>