モナコがお金持ちの社交場だとすれば、鈴鹿は純粋なF1ファンにとって世界一のイベントだと思う

もはや37年前となる初めて鈴鹿でF1を開催した1987年の日本GP、もちろん行きましたよ! 私は1984年から毎年1回は海外のF1取材に行ってましたから。1987年、ホンダはウイリアムズがマンセルとピケ。ロータスにセナと中嶋。大いに盛り上がった帰りにカンペキなトラフィックジャム。白子の駅まで歩いたことを今でも思い出す。初開催の鈴鹿は大混乱だった。

写真/YUKI TSUNODA

今年の鈴鹿を見ると運営も地元も観客も文句なしの世界一だった。そもそも三重交通からして素晴らしい! 白子の駅前に3台同時に乗れるバス停を設定。到着する電車から降りる観客を驚くほどスムースに鈴鹿サーキットまで届ける。駐車場の案内や交通整理、関係者の出入場のスムースさは文句なし! 鈴鹿サーキット周辺の人も「F1だから」と対応してます。

サーキットに行くと、今や世界中のメディアやファンから高い評価を受けている仮装がテンコ盛り! グーグルで「鈴鹿F1 コスプレ」と入れ、画像で検索すると山ほど出てくる。どれも力作! 今や鈴鹿へ行くのが夢だという海外のF1ファンも急増しているそうな。F1イベントで最も伝統あるモナコはお金持ちの社交場。本物のF1好きにとって最高なの、間違いなく鈴鹿ですよ。

写真/鈴鹿サーキット

そんな雰囲気をドライバーも感じてくれているらしい。ファンサービスという点で鈴鹿は強烈! いろんな場所に「出待ち」がいるのだけれど、マナー抜群に良いためいやがったり面倒臭がったりせずサインや記念撮影に応じてくれる。ドライバーにとっても鈴鹿の評価は世界一らしい。だからこそ今年のカレンダーを決める際、鈴鹿は金額でなく実績で選ばれた。

今年はレースも最高に盛り上がった! 「鈴鹿ってこんなに追い越せるんだっけ?」と思うほどパッシングが多く、レース展開だってワクワク止まらず。最高だったのは角田のタイヤ交換。3台もアンダーカットしたの初めてみましたよ。以上、自宅でTV見て書いた正真正銘本物の「コタツ記事」です(笑)。WRCジャパンもこのくらいレベルの高いイベントにしたい!

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2 Responses to “モナコがお金持ちの社交場だとすれば、鈴鹿は純粋なF1ファンにとって世界一のイベントだと思う”

  1. 黄色いジューク より:

    1987年の深夜に偶然付けたテレビでイギリスGPホンダ1〜4位独占を観て感激した高校2年生はF1に夢中となり。鈴鹿はテレビの前で正座しかねないぐらいワクワクしながら観てました。バブルだったのもあり日本中がお祭りでしたね。今や格式も高くなり老舗のコース。いつか現地で観たいものです。

  2. テリー より:

    F1という世界的大イベントを地方の鈴鹿市ががんばって盛り上げているのが素晴らしいんですよね。日本ではF1は鈴鹿で根付いています。

    それを、カジノやら万博やらで利権まみれの政党が無神経に奪おうとしているのが非常に不愉快です。

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