ランフラットタイヤ
パンクしても普通に走れてしまうという「ランフラットタイヤ」は、これまで新車装着に限られていた。「専用のホイールを必要とするから」というのでなく、文頭の通りパンクしても気がつかない。そいつを防ぐため、空気圧抜けた時に知らせる警報システムも装備しなければならなかった。これが難しかったワケです。
しかしブリヂストンは1万5千円程度で買える警報システムを開発。タイヤ+専用ホイール+警報システムの3点セットの購入により、通常タイヤの車種であってもランフラットタイヤを採用出来るようになったという具合。さて。果たして普通のクルマにランフラットタイヤを装着する意義はあるだろうか?
個人的には「う〜ん」。メリットを見いだせないのだ。新車装着の場合、スペタイヤを収納するスペースが不要になったりする。スペアタイヤは不要になるためコストダウンも可能。すなわち普通のタイヤ4本+スペアタイヤ1本の価格/重量と、ランフラットタイヤ4本の価格/重量がイーブンになればOK。
しかし後付けだとコストダウン要因無し。アメリカのように夜間パンクしたら命がけ、とか欧州のようにアベレージ速度が猛烈に高いというお国柄ならランフラットタイヤの特性は光る。されどアベレージ速度の低い日本の道路事情だと、なかなかメリットを見いだせない。そもそも普通タイヤでパンクしないです。
将来的にはどうか? ランフラットは構造的に転がり抵抗を減らしにくい。重量低減も難しい。すなわちECOと両立させようとすれば、さらなる技術革新を必要とするワケ。日本の自動車メーカーの開発担当者(複数)によれば、皆さん「ランフラットタイヤは特殊な車種にのみ要求されるタイヤだと思う」。
プリウスやリーフに採用されるランフラットタイヤが開発されたら、その時はイッキに普及し始めると考えます。とはいえ興味あるので、普通のタイヤと走り慣れた公道で比較してたいとは思う。メディアに掲載されるレポートは、時節柄、非常にやさしい表現になると予想しておく。
・ECOカーアジアは「タダで電気を貰う、ということ」
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ドライバー(雑誌)にて、ピレリ?でパンクを自己修復するタイヤを開発したとか……こっちの方が興味あります。
ランフラットタイヤの車に乗り換えました。ハンドルをきったときの反応が早くなったと思います。横滑り防止装置のおかげかもしれませんが。最近路上に落とし物が多くなったような気がします。よけやすくなりました。
サイドウォールの強化されたランフラットは変形量が少なくなり転がり抵抗が少なくなるのではないでしょうか。