レアアースの実質的な輸出制限が始まったようだ。お願いだから政治は企業の足を引っ張らないで!
中国が実質的なレアアースの輸出制限を始めたらしい。「輸出禁止」じゃないところが駆け引きである。全面的な禁止にしてしまうと様々な条約や国際協定、貿易ルールなどに引っかかってくる。中国側だって日本から買わなければ困る素材や材料だってあるだろう。個別対応であれば中国政府が自由にコントロール出来る。こうなると困るの、自動車産業に代表される民間企業だ。
レアアースはモーター以外にもたくさん使われている
中国政府が自国に対する貢献度を考え、メリットある企業だったら「いいよ」で今まで通りレアアースを輸入できるし、メリット無ければ理由を説明することなく輸出許可出さないということ。これを続けられたらどうなる? レアアースが欲しい企業からすると、背に腹を変えられない。割高だって買うだろうし、中国から条件付けられたらイヤでも飲むしかあるまい。
「南鳥島近海にレアアースがある」みたいな楽観論を信じる人もいるようだけれど、どんなに急いだって商業化まで5年。今の開発ペースだと10年掛かる。企業毎に確保しているレアアースも早いところだと3ヶ月で在庫切れ。レアアースを使わない材料置換の開発だって2年やそこらじゃ無理。無ければ製品を作れず、企業は莫大な不利益を受ける。
「中国の言いなりになるな」というお花畑に住んでいる勇ましい人もいるが、レアアースを買えていた状況を壊したのは高市発言であることに変わりない。政治の責任である。だったら政治が何とかすべき。このままだと本格的に厳しい状況になっていく。重度の「発言撤回したくない病」に掛かっているなら、医者を代えるか薬を変えるか、ですね。
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