レベル4の自動運転が可能とな! ECOかは不明
零戦は開発試験の際、大江工場から各務原飛行場まで牛車(ぎっしゃ)で運んだという。この話を聞いた時は当時から燃料不足だったのね、と認識したけれど、違うそうな。当時は道路事情が悪く、しかもトラックのサスペンションも酷かった。トラックで機体を運ぶと壊れてしまう可能性出てくる。そこで移動速度の遅い牛車を使ったという。この話、ホントかね、と思ってた次第。
初めて牛車に乗りました! なるほど遅い! ただ確実に歩む。これなら飛行機の機体を運んでもダメージなさそう。そして驚くほど乗り心地良かった! 当時のエンジニアのアイデアに感服します。同じ牛車を現代に当てはめてみると、竹富島はレベル4の自動運転だった。驚くことに馬で言うところの「ハミ」も無い。ハンドルの役割を果たす装置が見当たりません。どうするのか?
御者が声を掛けるだけです(驚)。「そろそろ行こうか」と話掛けると、ゆっくり動き出す。そこからは何の指示もしない! コースは大ざっぱに言うと4角の周回コースなのだけれど、集落の中にある古い道なので道幅狭い。4つの曲がり角は相当な内輪差を意識しないとクリア出来そうにないトレーラーを引っ張ってクリアする。どうやって操縦するのかと思ったら、勝手に外回りした(!)。
写真の牛は小さい個体。大きくて角のある個体は外側の壁ぎりぎりのライン取りをするのだった。いやいや感心しきり! 道を横断する人がいれば自動的に止まる。御者のお兄さんは「完全自動運転です」だって。こうなると気になるのはECOかどうか、です(笑)。言われている通り牛はメタンガスを大量にはき出すそうな。排泄物から出る地球温暖化ガスも少なくない。
ただ最近になって牛のげっぷから出るメタンガスを大幅に減らす餌が開発されたり、排出物もそこから水素を取ったりするようになっているから案外ECOなのかもしれません。カーボンニュートラルの”武器”になるかどうかは不明ながら、自動運転のアイデアが見つかるか? いずれにしろ石垣島に行ったら竹富島に渡り、零戦運んだ牛車を味わってみて頂きたい。楽しいです。
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「牛車(ぎゅうしゃ)」が主に荷物の運搬を目的とする車を指すのに対し、「牛車(ぎっしゃ)」は貴人を運ぶための乗物を指すようになっています。
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