レース開幕! ホンダとスバル、惨敗でした
いよいよモータースポーツシーズン開幕である。岡山でスーパーGT。福岡では全日本ラリー選手権の開幕戦が行われた。まずスーパーGT。予選からして凄かった! 何とNSX勢が予選最下位から5台連続でズラリ。おそらくスーパーGT始まって以来の珍事だと思う。それだけホンダ勢厳しいということ。ホンダの低迷、F1だけじゃないということです。
ホンダの問題は現場の言い訳を上がそのまま「ご苦労様」と聞いてしまっている点にあった。妙にモノ解りよいのである。結果でなく、経過を大事に考えるというお花畑思想だったワケ。こらもうモータースポーツだけでなく、市販車も全く同じ。ライバルと比べ徹底的に劣っていたって役員は頑張っているという認識。4月から研究所の社長になった松本さん激怒らしい。
ホンダの復活は時間掛かるかもしれません。もちろんすぐに対策を打てるモータースポーツの方がレスポンス早い。スーパーGTもF1も夏くらいになれば目立った進化を感じるかもしれません。それでダメなら再度ヒトを変えるしかあるまい。ちなみにスーパーGT、結果も惨敗。これほど酷いホンダなど見た記憶無し。史上最低の成績でありました。
厳しいと言えばスバルも同じ。惨敗をタイヤのせいにしているけれど、GT300クラスで4位に入ったベンツSLSもダンロップ。GT-Rで最も上位だったチームだってダンロップだ。スバルの厳しさは、直噴が当たり前になっている中、ポート噴射のエンジンを使っているからに他ならない。ポート噴射のエンジン、基本的に最高出力が直噴より低くなってしまう。
ポート噴射のエンジンは吸入する空気の量に燃料を含んでいる。逆に考えると、直噴がシリンダー内に入る空気量を100とすれば燃料の分だけ減り、当然ながらその分だけパワー落ちてしまう。加えて薄い燃料を効率良く燃やそうとした時も、燃焼室の温度を下げられる直噴の方が圧倒的に有利。GT300のBRZ、直噴化しなければ物理的に厳しい。
全日本ラリーは86の健闘が目立った。戦闘力で格上と言われていたフィアット・アバルトやプジョー208、シトロエンDS3、ヴィッツターボを圧倒的に引き離してしまったのである。熟成が進んだ86の速さ、驚くほど! 基本設計良かったということなんだと思う。グラベルラリーでは厳しいだろうけれど、ターマックなら86ということか。86/BRZファンにとっちゃ勲章だ。
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