三宅島TTは終了
いろんな人や団体や企業が強硬に反対した結果、三宅島のタイムトライアルはポシャッてしまった。
「やらない」ことは簡単である。モータースポーツに関して言えば「死んだらどうする? お前責任取れるのか?」が決定的な材料になります。だって取れるワケありませんから。
考えて欲しい。安全なモータースポーツなんてあるのか? 何よりガッカリなのは「事なかれ主義」に負けたこと。バイク好きにとっての悪夢である「3無い主義」、いわゆる「乗らない・乗せない・免許を取らせない」という理由など斟酌せずバイクに乗らなければ事故は起きないだろうという1980年代の運動を彷彿とさせる。確かに三宅島を走らせなければ事故は起きない。けれど困難に立ち向かわない人間に魅力を感じるだろうか? 安全性を確保する方法もあったハズ。
私は本田宗一郎さんが大好きである。なぜかと言えば、OHVエンジンしか作っていなかった東洋の小さなバイクメーカーだったにもかかわらず、突如マン島TTにチャレンジすると言いだしたからだ。「荒唐無稽」を具現化したようなもの。おそらくネガな問題なんか考えなかったと思う。F1にチャレンジしたことも、破天荒としか言いようありません。そのイキオイが日本を世界No1のクルマ王国とさせる原動力になった。21歳のムスコでさえ、本田宗一郎さんにはシビれているから面白い。
もし本田さんが鈴鹿サーキットを作らなければ、トヨタや日産だって今の姿はなかったろう。もちろん第二回日本GPで作られたスカイライン神話だって産まれてません。石原知事が振り上げたコブシを降ろす場所を確保すべく三宅島は刺激のないツーリング大会でお茶を濁すようだけれど、そんなモン行くかい!
「時代が違うんですよ」と言われるかもしれないけれど、ツマらない世の中になってきました。クルマも「道具」になっていくばかりです。
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