上海ショーが始まりました。日本勢、攻めながら守るという方向を明確にしてきました

日本の自動車メーカーにとって中国市場は本当に難しい! 「虎穴に入らずんば虎児を得ず」と意を決するくらい真剣にならないと中国市場で生き残れないし、かといって「深入りは禁物」。台湾有事になるや瞬時にビジネスどころじゃなくなる。「そんならない」と覚悟を決めなければならないが、かといって切るならトカゲの尻尾くらいのダメージにしたいところ。

電気自動車のTOPバッター『bZ3』はトヨタとBYDが立ち上げた『BYDトヨタEVテクノロジー』と第一汽車とトヨタ半々の出資となる一汽トヨタで開発し、一汽トヨタの工場で生産される。トヨタ開発のプラットフォーム(bZ4Xとは違う)にBYDにリン酸鉄リチウム電池や駆動系を組み合わせたもの。中国で開発して中国の部品を使ったクルマだと考えればいいだろう。

上海ショーに出展した2つのbZも待った同じ生まれ育ちになる。私はこの時点で「どうなってるんでしょ?」と混乱する。なんせ第一汽車のオーナーはバリバリの共産党。一方BYDは民族系だ。第一汽車とBYDは相乗りできないため、トヨタはそれぞれ別個の会社を立ち上げている。いざとなればBYDも海外に逃げ出せるため、トヨタからすればリスクを2分の1から3分の2に減らせる?

ホンダは2つのコンセプトカーを出展した。『NS2』と『NP2』は兄弟車になる、前者「東風ホンダ」。後者「広汽ホンダ」というブランド違い。すでにヴェゼルサイズの『NS1』と『NP1』というCATL製の66.8kWhという大容量電池を搭載したモデルを昨年5月から販売している。BYDのATTO3と同じようなカテゴリーのクルマだと思えば間違いない。

NS2とNP2のスペックは未公表。ただ2024年頭の発売と言うことだから、新しい世代のプラットフォームなどは間に合っていないと思う。採用している電池も不明。第3段は『N SUV』というネーミングで、2025年頭に発売になると言う。このクルマからホンダにとって初めての完全電気自動車プラットフォームを採用する。トヨタもホンダもやるべきことはしっかりやってますね。

ただ私だけが感じるのかもしれないけれど電気自動車って薄味です。

 

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1 Responses to “上海ショーが始まりました。日本勢、攻めながら守るという方向を明確にしてきました”

  1. アミーゴ5号 より:

    電気自動車に今ひとつ、男の子の血が騒がないのは、テザインかなと思っています。

    私のようなアラカン世代は、スーパーカーブームでクルマに引き込まれました。

    当時はただ、カッコイイ!と思っていましたが、後年カッコイイクルマは機能美をまとっていることを知りました。パッケージングとデザインに、骨格に基づく必然があるんてすよね。

    電気自動車は、内燃機関とはメカも骨格も別モノですから、内燃機関調の外装にハリボテ感を感じてしまう。。。

    電気自動車ならではの機能美をまとったデザインの登場を、待ち望んでおります。

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