中国との貿易やビジネス、日本政府が気球を中国のモノだと認めたことで一段厳しい方向へ
我が国は2020年に東北地方で確認された気球の持ち主を、政府&大手メディア全てで「知らんぷり」を決め込んできた。調べたら簡単に解ることなのに。アメリカにプッシュされ、中国のモノであることを認めざるを得なくなったから大いに困っていることだろう。以前から何回か書いてきている通り、アメリカはホンキになって中国との関係を縮小しようとしてます。
我が国の政府はアメリカの動きとなるべく距離を置こうとしてきた。日本の政治家の中国支持派、けっこう多い。加えて中国は日本にとって最大の貿易相手国。半導体こそ輸出していないが、半導体を作る機械や素材などを3兆円規模で輸出している。もちろん自動車産業にとっては極めて大きいマーケットになっており、メーカーにとっては3分の1が中国販売台数みたいな状況。
日本からすると中国との関係を失うか、大幅に縮小することになると、相当厳しい痛手を受けることになる。中国側からしたら自動車産業は「もう自国だけでやっていけます」みたいなレベルになってきた。日本やアメリカ、欧州の自動車メーカーが無くなっても、むしろ自国の自動車メーカーのシェアを増やせる。中国政府さえその気になったら日本のメーカーなんか終了です。
今後、さらにアメリカは中国との輸出入に制限を掛けてくると思う。特に高額商品や、技術力を伴う商品や部品については事実上の禁輸装置を行うべく準備に入った(すでにアメリカにある日本の自動車企業にも中国製の部品を使うなと言う通達が出ている)。同じことを日本全体に要求してくる可能性大。気になるのはアメリカがどの程度、管理してくるかという点。
例えば日本から直接中国に輸出入出来なくても、一旦中国との付き合いがある東南アジアの国を経由すればOK、というホンネと建前を分けられる状況ならいい。けれど製造国をキッチリ追いかけられ、しかもペナルティまで付けられたら対応出来なくなってしまう。いろんな意味で大きなリスクになってきた。中国と取り引きのある企業は真剣に対応策を練る必要あります。
気球の件で問題はさらに大きくなった。中国がロシアに加担しようものなら決定的になる。本来ならお隣同士、仲良くしたらいいのに、と思います。
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経済関係のニュースを見ていると
新東西冷戦時代に突入するという見方と
中国国交回復の時のようにアメリカ合衆国が土壇場で寝返るという見方があって
素人にはどうなるのかまったく分かりません。
私はもう年金暮らしが見えてきているので高みの見物ですけど
ビジネスの最前線にいる人はたいへんでしょうね。
結局、中国の気象気球作戦は失敗。
禁輸措置のおまけ付き…
ニホンも倣ってサヨウナラです。
機内の方が有利な場合もあるんでしょうけど、撃ち落とされたら急に逆切れされたり、馬脚を現すなど大国中らしくない振る舞い。数億人がチャリンコこいでいた時代に逆戻りです。
自動車はビジネス商品ですが、政治の影響もうけます。電池が安く売れないと中国としても難しいのでは。
電池の材料である希少金属は取れるのが、アジア、アフリカにシフトしてきたし、中国の天下もみじかかったな。
今回の発表は防衛費のための消費税増税の理解促進に都合が良いと判断したのかもしれませんね。だとすれば、非常に迷惑ですが。
一方で、中国も今、経済状況が怪しくなってきたため、以前ほど強気でくることもないような気もするのですが、いずれにしても、お互いエスカレートするのは避けたいですね。