新型VWゴルフ、VW自ら悪条件に弱いと認める乾式7速DSGのまんま。

新型ゴルフを日本発売したVWながら、インポーターに「どんなミッションを使っているのか?」という問い合わせが多いという。皆さん心配している、ということです。私は日本での保証期間をアメリカや中国より短くしている限り、トラブルが多発した乾式7速DSGタイプは壊れると覚悟して乗るべきだと思っている。先代ゴルフで高い評価をしてしまった反省です。

ゴルフ(1.0eTSI , 1.5eTSIともに):乾式7速DSG

ティグアン (1.5L TSI) :湿式7速DSG

ティグアン R (2.0L TSI):湿式7速DSG(高トルク型)

パサート TSI:乾式7速DSG

パサート TDI:湿式7速DSG

パサートバリアント  TSI:乾式7速DSG

パサートバリアント TDI:湿式7速DSG

パサート4WD :湿式7速DSG

アルテオン:湿式7速DSG

アルテオンシューティングブレイク:湿式7速DSG

ということで壊れる覚悟が必要なのは、新型ゴルフとパサートの低出力エンジン搭載モデルです。VWは最大トルク250Nm以下のエンジンのみ乾式7速DSGを採用している。こう書くと「ティグアンTSIのエンジンは250Nmなのに乾式7速DSGじゃないのか?」と思うだろう。理由についてVWは「けん引などの負荷を考えた」という。つまり厳しい条件だと壊れる可能性ある。

日本やアメリカ、中国で乾式7速DSGがトラブルを多発したのは、欧州の使用環境と違う高温や渋滞に対応出来なかったためだと言われていたけれど、VWもティグアンの湿式採用で認めたということ。新型ゴルフ、せめてティグアンのように日本仕様は欧州のけん引対応と同じように厳しい使用環境だと判断し、全て湿式7速DSGにしてくれたら安心して乗れたのに。

ということで新型ゴルフを買うのなら、3年しか保証しない標準じゃなく2年間の延長保証を必ず申し込むこと。その上で、5年以内で乗り換えたら安心です。ただ新型もトラブル出るようなら中古車価格が暴落する。5年後のリセールバリューの低さも覚悟すべきだろう。買う前からこれだけ覚悟しなくちゃならないクルマって、私は今まで見たことないです。

VWが日本で再スタートしようとするなら、とりあえず7速乾式DSGの保証期間とアメリカや中国と同じ10年/16万kmにするか、湿式7速DSGにした上、早いタイミングで新世代商品である電気自動車のiD3など導入すべきだと思う。そうそう。自動ブレーキ性能の低さも大きな弱点。VW、日本より中国市場が大切なので、現在のスペックで十分だと考えているのかもしれない。

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