中国の怖さは電気自動車のデザインがモノになってきていることにある

『花仙子』という中国車のニュースは「ナトリウム電池」という古くて新しいタイプの電池を搭載していることなのだけれど、このクルマの本質的な怖さはデザインにある。今まで中国車のデザインと言えば「パクり」または、なんか”イナタイ”感じがした。カッコいいな、と思える車種など少なくとも新型コロナ前まで存在せず。今や五菱の『宏光MINI』すら古い感じ。

けれどここにきて電気自動車のデザインは--特にフロントマスクは中国車が一番こなれてきたと思う。山ほど作ってきた、ということなんだと思う。花仙子なんか見事かと。ナトリムでもリン酸鉄でもいいから、このまんま日本に持ってきて150万円というプライスタグ付けたら山ほど売れるんじゃなかろうか。寿命長い電池なら実用航続距離130kmもあれば軽自動車代わりになる。

下は遠からず日本に入ってくると言われるBYDの『シーガル』。Aセグでこれまたカッコ良い! ナンバープレートの中国語無ければ欧州車と言われたって信じる。200万円を切る価格で日本に入ってきて50万円くらいの補助金を交付されたらけっこう売れるんじゃなかろうか。軽自動車でなくても電気自動車は自動車税も重量税も掛からない。

ちなみにナトリウム電池だけれど、エネルギー密度はリン酸鉄より低いが安全性は同じくらい高い。リン酸鉄ほどじゃないものの長寿命。コストはリン酸鉄より低い。低温に強く原料豊富。それでも花仙子は航続距離240kmくらいをカタログデータとしているため、SAKURAより実用性高いです。いつまでも三元系リチウムにこだわる我が国と違い中国は積極的だ。

 

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4 Responses to “中国の怖さは電気自動車のデザインがモノになってきていることにある”

  1. 猫まんま より:

    まあデザインは信頼性とか性能に関係無い(空力は関係あるかな?)ので最近のBYDのデザインは良いと思います。近所でBYDのATTO見かけましたがかなりカッコ良い。ホンダもミナミンをBYDに修行に出さなくちゃ。と言いながら電座D9みたいなアルファード完全パクリとかディフェンダーのパクリとかも出すのがBYDのお茶目なところですね。もともとカローラのパクリ車で大きくなったメーカーだから根っ子は変わらないんですかね?でも現在の日本に一番欠けてる勢いは有りますね。
    でもEVならバッテリーの置き場所さえ確保できればデザインは自由なのでイタ車のスーパーカーもどきが中国メーカーから出ても不思議は無いと思うのですがなぜか出ませんね。

  2. ボヤキ爺 より:

    私も、ナトリウム電池のニュースで花仙子の写真を見て、格好良いじゃん、日本車大丈夫かって思いました。
    コンパクトHEVの価格と並ぶような200万円前後の価格で大衆EVが出てきた時が、EV普及のフレーズが変わる時と見てましたが、国内の自動車メーカーは相変わらず高級EV路線のままのようで、250万円前後の軽EVだけで勝負と思っているようですね。
    EUでも、HEVが売れ出しているのと、中国のBEV
    BEVの進出で、ベンツ等自動車メーカーが低価格の大衆EVの開発に本気で取り組みだしているとのニュースがありました。
    長い航続距離を競いながら大きなバッテリ容量を搭載する高級EVの路線は、一部のユーザーにしか受け入れられないのだと思います。
    日本では、軽EVは間違っていないとは思いますが、花仙子やシーガル、ヒョンデのキャスパー辺りが出てきたら結構いい勝負になるんではないでしょうか。
    しかも、電池がリン酸鉄系やナトリウム系(キャスパーは三元系だと)ですから、私のように動く蓄電池としてEVを考えているものとしては食指動きます。

  3. natumenatuki より:

    電気自動車は、中国にかなわないですね。
    ホンダは、自転車にエンジンを付けた初代カブ号の原点を思い出して、アクティトラックを電気自動車にして、復活して欲しい。ポツンと一軒家には、必需品と考えられます。

  4. Ken より:

    衰退する国や産業は、衰退するだけの理由があると、20世紀からのイギリス、アメリカ、日本を見ていていつも感じることです。もちろん、韓国や中国もいずれ、何らかの形でつまづく時が来ます。でも、新興の挑戦者たちの挑戦に向き合わなければ、「先進国」は確実に没落します。

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