中国やインド工場製のホンダ、安くて魅力的。やがてバイク業界は黒船にやられます
60万円の電気自動車、GM五菱「宏光MINI」のことを書く度に「中国製品なんかダメだ!」という反応ありますね。確かに中華品質ってピンキリ。中国のアリババがやってるアリエクスプレスでナンか買うと、リボルバーに実弾3発込めてロシアンルーレットやるくらいの確率で地雷に当たる。けれど日欧米のクオリティコントロール入ると全く問題無いレベルになります。
上のバイクは中国の五洋本田製のCB190Xというアドベンチャーバイクで、下の動画を見ても解る通り品質に大きな問題無し。中国の価格は25万円である。日本だとスクーターの価格だ。中国から日本への輸送費などたかが知れている。ホンダは既存のバイクのラインアップを根底から破壊するため日本に導入する気が無いけれど、29万円くらいで売ったらヒットします。
下はインドHONDAで作っているハイネスCB350というモデル。クラシカルなエクステリアながら、中身は最新。ヘッドライトLEDだしABSも標準装備。排気ガスはユーロ5のため日本だって問題無し。で、インド価格27万円だ! これを日本に持ってきて35万円くらいで売ったら面白い。これまた最近のホンダって利益をタップリ確保しようとするから40万円は超えるでしょうが。
こういったバイクをホンダが全てコントロールしていれば魅力的な価格じゃ日本に出さないけれど、海外勢が戦略的な価格を付けてきたらどうか? 例えば川崎重工がバイク部門を中国企業に売って現地生産して安価な価格付けて日本で売ったら(ノートPCなどはそういったビジネスです)、もうホンダヤマハも同じことをやらないと売れなくなってしまうだろう。
バイク、いろんな意味で防波堤が崩れるのは間違いないと思う。これだけ日本と外国の価格差あれば、遠からず誰かが狙ってくる。今までそうならなかったのは、中国やインドじゃ良質のバイクを作れなかったからだ。日本勢が進化しなかったため追いつかれた。電気バイクの時代になったら一段と競争力無くなる。クルマは剣が峰。バイクはすでに負けている気がします。
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