中華電気自動車BYDがリン酸鉄電池搭載の乗用車を販売とな! 価格次第じゃ黒船になる?

中華電気自動車の雄であるBYDが乗用車で日本市場に参入すると発表した。「ついに来たか!」なのはリン酸鉄リチウム電池を搭載していること。何度も書いてきた通り極低温での性能に少し問題を抱えているのを除けば、燃える心配なし。充放電回数3000回以上と電池のヘタりなし! 1回350km走れるとして1000回で35万km。3000回だと105万kmに達する。使い切れません。

もちろんクルマとしての役割を終えたら家庭用の電池として転用することだって可能。搭載している電池自体、大きな価値を持つ。日本の電池メーカーが過小評価していたリン酸鉄リチウム電池ながら、BYDは密集して搭載することで(密集したものをブレードバッテリーと呼ぶ)、三元系リチウム電池に負けない「体積当たりの電池容量」を確保してきた。安いし!

車種は3つ。売れ筋のミドルクラスSUV『アット3』とコンパクトクラスの『ドルフィン』。そして上級セダン『シール』となる。ドルフィンでもWLTC燃費471kmと十分な航続距離を持たせており、外出時も急速充電に頼らずガソリン車のように走れることだろう。価格を公開していないけれど当然ながら電気自動車補助金も出る。もしかするとガソリン車と同等の価格帯になる?

加えて最近の中華電気自動車は高い完成度を持つらしい。方や日本勢は駆動系の精度やコギングを出すモーター制御など,世界レベルからすれば出遅れてしまっている。ハード面でも日本勢と正面から勝負できれば携帯電話の二の舞になってしまう可能性大。BYD、電気自動車の高性能車など奥行きも追求してます。中国製だからと侮らず、少しばかり危機感を持った方がいい。

 

<おすすめ記事>

コメントを残す

このページの先頭へ