事故死者ゼロへ
今まで交通事故対策と言えば「速度の出し過ぎで車両のコントロールが出来なくなった」とか「雨などで滑った」「よく見えな
かった」といった原因に対応し「ドライビングミスを無くす」という方向。しかし! 週末に起きた2つの事故を防止しようとすれば、今までと違うアプローチをしなければならない。
千葉の高速道路で発生した逆走事故は、高速道路の本線でUターン。対向車と衝突。江戸川区では一方通行を逆走し、
6人の歩行者をハネて電柱に衝突して止まった。ドライバーは65歳と76歳。相当厳しいのが千葉の事故です。高速道路の出入り口に逆走防止装置を付けても
本線上でUターンされたらお手上げ。
市街地でドリフトして飛び出した輩も、安全技術じゃカバー出来ません。そもそも横滑り防止装置は標準で装備されてますから。スウェーデンで『ヴィジョン・ゼロ』という交通事故での死者/重篤者をゼロにしようという政策を立て、現在進行形。先日行った時に聞いてみたら、上に挙げた3つの事故形態はカバー出来ないそうな。
とは言え交通事故を無くそうとしたら、上の3つの事故形態も避けて通れな
い。逆走と意識を失った時の暴走についちゃ「自律自動ブレーキ」で何とか対応出来そうな気がします。Uターンの場合、前方にセンサーとカメラを付けておけ
ば対向車が真正面から次々と接近してくることを感知可能。パワー絞れる。
一方通行逆走だってCCDカメラで判別し、パワー絞れるだろう。
この2つの事故形態、10年しないウチ有効な対応技術が構築されていると考えます。問題は三つ目。事故防止技術を全てカットされたら、いかんともしがたい。極刑あっても犯罪は無くなりません。今後「自己防衛」も重要な安全技術だと考えます。
もし小学校などに通っているお子さんがいるな
ら、改めて通学路をチェックしてみたらどうだろう。中学校や高校は危険箇所に抜き打ちで教員を配置するなど、違うアプローチが必要。ウチの近所の高校なんかガードレールで守られた歩道あるのに車道を歩いている学生さんも少なくない。事故は起きてからじゃ遅い。
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