今年のCOTY、投票内容を見るとフェアだと思えないケースも。今後のためカイゼンしたい

今年のCOTYはフォレスターになった。投票結果はWebで公開されているのだけれど、じっくりチェックすると興味深い。全体の流れで言えば1位1149点のフォレスターと、2位1076点のプレリュードのガチバトルになったのだけれど、よ~く見ると「あらら?」という傾向が見られる。というのもフォレスターに最高点を入れている選考委員は33人に対し、プレリュード17人。

フォレスター25点の選考委員は皆さんフェアだと思う

本来ならフォレスター圧勝だったと思う。なぜ僅差になったか? フォレスター25点の選考委員の大半はプレリュードにも高い点数を入れている。最も低い選考委員で10点だ。一方、プレリュード25点でフォレスター4点以下という極端な差を付けた選考委員は5人います。実際、5人だけで224点の大量「行ってこい」になった。”ライバルを落としたい作戦”と考えたら、どうか?

・行ってこい=1車に25点と1点だと24点差。逆に入れれば48点差になる

ガチバトルしているフォレスターの点数を極端に低くする人があと3人いたらプレリュードになっていたということです。33人がフォレスターに25点を入れつつ、プレリュードに18点を入れた選考委員は14人もいる。公平なジャッジです(私のようにプレリュード3位15点の選考委員もいれるとさらに増える)この14人の中の3人がフォレスター1点でプレリュード25点だと逆転です。

今年からCOTYの投票方法が大きく変わった。今までだと1人の点数は最高で10点。今年から25点となる。1位10点と10位0点の時代、個人の影響力は600点中の”いってこい”だと600点/20点。30分の1だ。1位25点と10位1点であればどうか? 個人の影響力は最高点25点と最低点1点になるため”いってこい”されたら1140点/48点になるためおおよそ24分の1。

COTYは素晴らしいイベントだと思う。一方、だからこそ透明性が必要。COTYに対する外部からの評価は凄く暖かい、とはいえない。むしろ「接待されるんじゃね?」。今回のように偏向した投票でスバルが破れたら「おかしいでしょ!」と思うだろうし、来年からCOTYに舞台に出てくるメーカーだって「公平じゃない。距離を置きたい」になってしまうだろう。

逆説的に考えると、今年からの選考方法は「不自然な投票」があぶりだしになる。考えた人は素晴らしい。そういった意味でしっかり運用すれば納得の行くCOTY選びになると思う。また、不自然な投票に感じてもステークホルダーが納得するような理由あれば何の問題も無い。一連の”再チェック”は明確な理由ある選考委員の名誉のためにも密室で行わず、公開したらいい。

60人の選考委員の投票&理由はこちらから

読者諸兄も投票結果と、評価理由について読んでみたらいかがか? その上でご意見頂けたら嬉しい。「おかしい」と疑われるような投票をした選考委員は公開質問の場を作るなど、来年に向けたカイゼンが必要じゃなかろうか。公平性が読者の望みであるメディアが主催するイベントなので、フェアに運営したいものです。COTYのため、嫌われることをあえて書いてみました

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3 Responses to “今年のCOTY、投票内容を見るとフェアだと思えないケースも。今後のためカイゼンしたい”

  1. natumenatuki より:

    プレリュード25点でフォレスター4点以下の5人は選考委員の資格を剝奪しても良いと考えます。ロードスターが290万円台スタートなのに、600万を軽く超えるプレリュードなど特に日本市場向けとしては異常で『日本』のカーオブザイヤーとしては全く評価できない!

  2. ひめ太郎 より:

    周りの空気や暗黙のルールと言うか、点数の付け方にもいろいろあるんですね…プロとしてやっているなら、自分の影響力、価値観を信じて付けて欲しいものです。

  3. 視界良好 より:

    選考委員さんも自分の考えで配点しているのでしょうが、ユーザー目線とあまりにも乖離するのもどうかと思いました。
    我々ユーザーからしたらメーカーに忖度しているの?と勘ぐられてもしょうがない配点でイヤーカーが決まったら、カーオブザイヤー自体の存在意義が…です。

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