広州ショー始まる! 中国の自動車産業、あと5年で脅威の存在になるかも

広州モーターショーが始まった。上海と北京は隔年開催ながら広州だけ毎年開催。規模から行けば中国3番目のショーということだけれど、もはや会場の広さでも出展車数でも出展メーカー数でも東京モーターショーを圧倒する! そもそも今年は新型コロナ禍で世界中のモーターショーが中止になるなか、中国だけ北京も広州も開催するのだから凄い! 複雑な気持ちですよ。

写真全てHAYASHIDA

もちろん日本勢だって全て出展している。そして広州ショーで目立ったのは「カッコ良い中国車」だ。今や世界中のデザイナーが中国に集まってきてます。状況を聞くと驚く! ギョウカイなら誰もが知っている有名なデザイナーまで中国で仕事しているそうな。ヨーロッパのメーカーより思い切ったデザインができるため楽しいし、やりがいあるとのこと。

なかでも興味深いのがグリルレスのデザインです。電気自動車の世代になると大きいラジエターが不要になる。当然ながらグリルレスの方向に向かうのだけれど、ややもするとテスラのようにノッペラボウ的になりがち。個性を出すのが難しい。改めて考えるとラジエターグリル、ブランドイメージを作るのに役だってましたね! グリルレスのデザイン、中国が先行している。

SUV やコンパクトカーもずいぶん洗練されてきたように思う。一昔前の中華デザインと言えば、個性薄いか濃すぎるかカッコ悪いかチンケかパクリかのどれかだった。あと5年もしたら世界に通用するデザインが出てくるかもしれません。考えてみたら「芸術」の奥行きは日本を圧倒する。欧米のデザイナーとのコラボが上手く行き始めると、新しい世代の匂いがしてくるかも。

小さいクルマも一昔前までガキッぽかった。同じく上手になってます。下のコンパクトカーなど、日本のコンパクトカーと並べたって恥ずかしくない仕上がり。通用五菱の『宏光』の如くリチウム電池を航続距離100km分くらい搭載し、60万円くらいで売り出された日にゃ世界中の自動車メーカーがヤラれることだろう。日本の軽自動車だって危うい。勝てないです。

少なくとも中国国内市場で日本製の電気自動車が中国車の電気自動車と勝負するのは難しいかもしれません。

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