エスピノーサさん、中国なら魅力的なクルマが作れると思ってる? 作ったのは日本人の技術者です
エスピノーサさんにインタビューして感じた一番の懸念は「裸の王様」になってやしないか、ということだった。「取り巻きからの情報しか得てないでしょ」ということです。北京モーターショーに行ったエスピノーサさんは、中国に於ける日産の元気さを見たんだろう。中国をイノベーションと輸出の拠点にすると言い始めた。中国を仕切ってるの、日産の財務総責任者だったマー氏。
台湾系アメリカ人で聡明。メキシコ人のエスピノーサさんからすれば、コミュニケーションを取りやすい。関係者によれば、さも自分の手柄のように説明したと言う。今まで中国で作ったクルマ(N7)はフィリピンなど新興国に輸出する計画だったけれど、突如「日本へも輸出する」みたいなことになってきた。中国工場で作った日産車を30万台規模で世界へ輸出するという計画です。
エスピノーさんは「中国凄い!」と認識したらしい。されど冷静になって頂きたい。凄いのは、中国でクルマ作りをした日本人技術陣の実力である。エスピノーサさんの仕事って「中国で日産の技術力を使って開発したクルマ作りを日本でも出来るようにすること」だと思う。なぜ日本で中国のようなクルマ作りが出来なかったかといえば、ブレーキ踏む輩が山ほどいたからだ。
豊田章男さん流に言えば「白い巨塔」の日産版です。ナニかやろうとしても批判ばかり。その割に自分で責任を取ろうとしない。そういった輩が山ほどいたら魅力的なクルマが出てこない。中国で魅力的なクルマを作れたのは、河合さんという昔気質でありながら中国の顧客のニーズをしっかり見ぬいた定年超えのクセ強エンジニアが自らの責任で様々な判断をしたからだ。
その河合さんは4月に日本へ戻ってしまった。優秀な人材は残っているものの、細かいところまで口出しをするマー氏の下で河合さんの後任が思い切ったクルマ作りをするのはなかなか難しいんじゃなかろうか。これ、私の意見じゃなく、日産関係者の懸念です。はたまた河合さんが日本で中国と同じようなクルマ作りの手法を使えるかとなれば、白い巨塔は手強い。
エスピノーサさんの人事のマズさは、優秀なベテランをドンドン切ってしまった点にある。考えて頂きたい。どんな優秀な人材でも50歳台中盤まで社長に逆らえない。逆らったら窓際行きですから。かつてのマツダが好例。ホンダは現在進行形である。思い切った進言が出来るのは、もう出世欲も現役にしがみつく欲もなくなった爺さん世代だ。私もそんな1人です(笑)。
河合さんで言えば、もはや出世欲も現役欲も無し。話を聞くと、単に日産のため魅力的なクルマ作りをしたいという気持ちだけしか感じない。国内の販売TOPだった人も「キーッ」の下で手腕を振るえなかっただけで、逸材だった。そんな人も日産から出してしまっている。エピノーサさんを操りたい取り巻きからすればウザッたい存在なんだろう。今のまんまで業績回復となれば問題ないですが。
日産には「失敗する余裕」など無し。エスピノーサさんに頑張ってもらうしか生き延びる方法がありません。お願いだからベテランの逸材を活用して頂きたい。
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今日、日産自動車から6/13開催のファンミーティング@グローバル本社の案内メールが届きました。
人数は午前と午後、抽選で各10名程度、「日産のここが好き、こんな思い出がある」等、ファン同士で語り合う交流の場とのこと。
会社から参加する人は、おそらくここで出た意見や要望を取りまとめて社内で報告するものと思いますが、どれだけ活かされるのかな~?
単に聞きましただけならあまり意味がないような・・・
でも申し込んでみようと思います。
ああっ、
エスピノーサさんは、実は器がこんまい人かもしれませんねぇ。
言葉少ない辛口の「侍」こそ大事にしなきゃいけないのに、「宦官」の手前勝手な囁きを信じちゃうんじゃあねぇ。
日産の中国での復活が、最後の花火にならないことを心の底から願っています!
エスピノーサ氏には、日本人の信頼できる部下が日本社内に居るのでしょうか。以前赴任していた所から連れてくるとか、社外から招へいするとか、彼の信頼出来る目や耳になってくれる日本人の存在が居ないとしたら…厳しいかも。
妄想ですが…
ゴーン時代に出世した人たちは、外国人CEOに取り入るツボを良く知っている人たちかと。北米スタイルだと、単に英語力だけでは無く、極端な事を言えば、顔や服装、CEOと対峙した時の仕草など、表面上で判断される部分が非常に多い。部下や下請けとの関係性などよりも、短期的に結果を出せる人物を選ぶのが普通かと。
友人から外資系内部のゴタゴタを聞かされて「米本社から信頼されている日本人CEO,日本支社内では全く信頼されていない」なんて話もザラ…。メディアでは、散々持ち上げられてたりするんですけれど…。
エスピノーサ氏の戦略って、米BIG3と似たような感じでしょうか…。収益性の高いモデル中心で、大衆車はそれなりに作るようなスタイル。今のアメリカでは、クルマ価格の高騰で「新車なんて高嶺の花」と嘆いている人たちが増え続けているかと。そりゃあSUVやピックアップトラックばかりを欲しがれば、しょうがない。
一方で、日本の軽トラなど中古輸入軽自動車に対する人気が、少しずつ、でも確実に広がりつつあるかと。大衆車はトヨタと中国車に任せて、自分たちは高価格車で高収入…なんて上手く行くとは思えないんですよね…。
エスピノーサ社長、ゴーン氏以降の日本人社長と違い、確かにクルマ好きで、昨年富士スピードウェイで開催される毎年恒例のZカーミーティングに参加していましたから、まぁクルマ好きであることは確かですね。今年は、夏に投入予定のRZ34 マイナーチェンジモデルの雲竜グリーンとMT NISMOを初披露させるとか・・・5月5日よろしければご参加ください。
>ところで国内の販売TOPだった人も「キーッ」
って元副社長の星野朝子さんでしょう。別にキーッじゃなくても、お辞めになって日産とはとりあえずかかわりもないし、西荻窪で経営塾をされているようなので、実名でもいような。
>河合さんで言えば、もはや出世欲も現役欲も無し
ミスターZと言われた片山 豊さんを思い出しました。
日産は時々経営陣に嫌われながらも日産という会社やブランドの為に仕事をする志士が現れます。
そんな志士のお陰で左前の会社を持ち直してきた日産なのに、歴史は繰り返す。
中華市場の前線で戦えるクルマを発売出来た現地の技術者たちは、本社で何もせずに高給かすめる役員たちの手柄になるのかと思うとやりきれないのではないか、と同情します。