ホルムズ海峡を抜けたIDEMITSUMARUは、原油を満載し名古屋に向け14.5ノットでクルーズ中

昨夕ホルムズ海峡を抜けた『出光丸』はすでにオマーン湾も出てアラビア海を14.5ノットでクルーズ中。スリランカ沖を目指す。名古屋に5月18日の朝8時到着予定だ。この件、政府は何の情報も出していない。出光興産といけば「安全の関係で現在地など答えらえません」。いろんな意味で興味深い。というのも出光丸はホルムズ海峡通過時から日の丸の旗を立てている。

出光丸の4月29日15時の位置/marinetraffic.com

ホルムズ海峡を通る際(ルートはイランが指定した航路)、多くの船はAIS発信器をカットし隠密行動をとる。なのに出光丸は最初から今に至るまで堂々とAIS情報を出している。あまりに堂々としているから、最初は「欺瞞工作か?」と思われたほど。「撃つぞ」言ってるイランの革命防衛隊や「臨検するぞ」と待ち構えているアメリカ海軍の前を日の丸立てて堂々と通った。痛快です。

ここにきて「う~ん!」なのは、出光興産のタンカーだから通れたのか、日本政府の頑張りで通れたのか、だ。前者だとすれば1953年の日章丸と全く同じ。当時イギリスや国のブレーキを押し切って出光が独自でイランの原油を買いに行った。今回はサウジアラビアの原油ながら、当時よりもっと状況は厳しい。イギリスだって実弾は撃ってこなかったでしょうから。

その場合、日本政府がどう考えるかだ。「勝手に動きやがって!」なら、次のタンカーは出てこない。実際、マラッカ海峡を通れる最大サイズの『Grand Bonanza』や『Universal Glory』『TOWADA』など動いていない。『SHADEN』がホルムズ海峡に向かい9.6ノットで北上しているのみ。出光興産と関係のないこのタンカーが向ければ違うフェイズに入ってくる?

出光関係じゃなくても通れるのなら政府の働きかけということになる。さらに出光タンカーに属す『TOWADA』がホルムズ海峡を抜ければ、出光丸の航行と同じくイラン革命防衛隊もアメリカ政府も日本政府もお墨付きを出したことになる。ということで『SHADEN』と『TOWADA』の動きに注目したい。この2隻が通過できれば我が国の政府もタイしたもんです。

<おすすめ記事>

コメントを残す

このページの先頭へ