今日はコンテナを扱う中央埠頭近辺へ。やはり海上コンテナ少ない! 物資不足は本格化する
TV見てたら商品無くなったスーパーの絵を出しながら、キャスターが「物資はたくさんありますから安心してください!」と言ってる。この状況、一つや二つの番組じゃない。何を根拠に「物資はある」と視聴者に向かって断言しているんだろうか? 実際、信じている人も多いようだ。私が物資不足の可能性を書くと「あおるから物資は無くなる!」と怒る人もいます。
お花畑の中に住んでいるならいいけれど、メディアは真実を伝えるべきだと思う。物資豊富にあると言ってる人は、日本で売ってる物資がどこから来ているのか考えたことありますか? 食糧以外の自給率だって高くない。マスクですら2ヶ月近くも作れない国なのだった。技術あっても材料なくちゃいかんともしがたい! ということで上の写真は3月31日の中央防波堤コンテナ埠頭。
いつもなならトレーラー引っ張った左折トラックがズラリと並ぶ。はたまた中央防波堤埠頭から出てくる海上コンテナ積んだトレーラーは大渋滞。なのに本日は信号1回で左折出来るし、中央防波堤から出てくる海上コンテナも信号1回あたり2~3台。平日の昼とは思えない! 下の写真もいつもなら右折も左折も激しく渋滞します。明らかに海上コンテナの入荷量減ってる。
下は4月6日(月)に東京湾へ入ってくる160m以上の大型船。東京や横浜といった大きなターミナルあるのにコンテナ船は9隻しかない。これを上から順番に追いかけてみる。『BANGKOK BRIDGE』をマリントラフィックで船名入れて追いかけると、シンガポールを3月29日の20時に出港し、ベトナムのホーチミンに31日の夜到着。そこから鶴見に向かう。中国やアメリカの物資無し。
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その次の『ONE CONTRIBUTION』はアメリカのオークランドを出港し、横浜に着く。『EVER BEFIT』はスラバヤを出て台湾の高雄に寄稿し東京港。残る6隻はバンクーバー(カナダ)。シアトル(アメリカ)。シンガポール。エンセナダ(メキシコ)2隻。ブリスベン(オーストラリア)から来る。普段なら多い中国なし。貨物船だって3隻しか入ってこず。海上コンテナ少ないワケだ。
輸入量の減少によってナニが起きるか? タマゴの生産はほぼ国内で賄っているいるものの、飼料をみるとほぼ全量が輸入。国内の飼料に切り換えようとしたら、もの凄いコストになるし、そもそも飼料用のトウモロコシや大豆など日本じゃ作っていない。輸入量が半分になったら、おそらく半年後は相当数の養鶏場で飼料不足になることは想像に難くない。
現在豊富に物資あるのは、海外でロックアウト始まる前に船積みした物資がフネで運ばれて到着していたためである。4月の中旬くらいから在庫不足になる物資も出てくることだろう。問題はいつ船積みが本来の状況に戻るかと言うことだけれど、おそらく半年くらい厳しいんじゃなかろうか。その後も半年くらいフル稼働に戻るとは考えにくい。メディアの役割はこういった事実を伝えること。
物資豊富にあるか、それとも心配なのかは、情報を見た人が決めればいいことです。新型コロナは若い人のリスク少ないけれど、食糧や物資不足は老若男女関係無くやってくる。政府は1日でも早く食糧対策を始めるべきなのだけれど、期待しちゃいけません。というか期待しなければ腹もたたぬ。パン好きならホームベーカリーと材料を用意し、美味しいパン作りに励むなんてのもよい。
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