他力本願

前回のTOPは「厳しい」と書き、前々回のTOPで「何とかなる」と書いた。どっちなんだ? と突っ込みたくなるなる人も多いことだろう。行間を読んで頂ければ解る通り、他力本願なら前者。自力で何とか打開しようとすれば後者になる可能性、大ということである。

自動車メーカーの状況を見れば明白。GMの場合、数年前から「このままじゃダメでしょう」と指摘されていながら、現状を抜け出す気になっていなかった。大型車を作った方が楽に利益を上げられるからだ。「どんなクルマでもいいからニーズに答える」という気持ちが無かったワケ。

トヨタは利益が大きい大型車にも興味を示す一方、儲からないハイブリッド車に注力。同時に数年間の低迷にも耐えられる体力や知力を蓄えた結果、赤字決算予想を出した今期でさえ収支トントンに持って行ける可能性すら出てきたほど。もちろん車種ラインナップの大幅な見直しにも着手してます。

メディアの甘言に騙され己の不運さや環境に文句を言ってる限り、現状から抜け出せまい。というか、そんな企業や人は使いたくないです。GMがホンキで生き残ろうとするなら、一度全てを清算。従業員の給料から車種ラインナップ全てをイチから出直すしかあるまい。総力戦になれば実力あるのだ。

ちなみに日本の自動車メーカーだって全社安泰だと思えぬ。大波の第一波を乗り切っても、次世代の売れ筋車種を開発できなければ流されてしまう。第二波を乗り切れそうなのはトヨタ、ホンダ、スズキ、ダイハツの4社。日産やマツダ、三菱自動車などは、2010年の収益構造(技術と言い換えてもよかろう)が見えない。

トヨタという後ろ盾に頼り過ぎたスバルも厳しい。本来なら船首を波に向けなくちゃならない時に、横方向からの大波を受けるのだから(基幹車種のレガシィは時代に合っていると思えない。もちろん横波に備えているなら何の不満も無いです)。今回の大不況の大波は第三波まであると考えている。

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1 Responses to “他力本願”

  1. 匿名 より:

    米国のビッグ3救済策は、第一に資金繰りの支援。これは生産と雇用の下支えですね。それから第二に自動車ローン会社への支援。これは販売の下支えですね。残るは消費者のマインドということになると思います。さあ新年のスタートです。

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