低迷していた日本勢のモトGP、ヤマハが復活へ。WECはル・マンに向け三味線大会に~

何回か書いてきた通り日本のお家芸だったモトGPのTOPカテゴリーながら、2020年の「日本車が50年ぶりに1台も表彰台に登れない」という状況になって以来、絶不調だった。2023年なんか「ホンダとヤマハのハンデを付けましょうか?」というオファーまで出たほど。さすがにホンダもヤマハも「こらダメだ!」となったのだろう。2024年から開発体制の見直しを行い、頑張ってきた。

写真/HRC

やっと成果出始めましたね! 今週末開催のフランスGPでヤマハが2戦連続のポールを獲った! このところ日本勢はTOP10にも入れない状況だったことを考えたら嬉しい。ヤマハ、8位にも入ってる。ホンダは最上位で11位だったものの、昨年までと比べたら大幅に状況は良くなっている。2輪は日本のお家芸。インドや中国などの猛追を受けているが、粘って頂きたく思う。

・追記 フランスGP、久しぶりにシビれるレース展開でした! 何と観客31万人という大盛り上がりの中、ホンダに乗るフランス人ライダーが優勝! ホンダにとって2年振りの勝利であり、22連勝というホンダの記録をドカティに破られるのも阻止した。ヤマハは序盤に転倒してしまったけれど、着実に速さを身につけ始めた。それにしてもモトGP、世界規模で盛り上がってます。

WECはル・マン24直前のスパ戦が行われた。これまた何回か書いた通り、WECは「あいつ速いから重い靴を義務づけた上、喰いものの量を減らそう」というルールでマラソンを走らせるようなもの。主催者が決めるBoPというハンデです。この時点でF1やWRCのように純粋なスポーツでなく興行です。よってメインイベントであるル・マン24で勝ちたければ有利なBoPにしておかなければならない。

写真/Gazoo

スパの結果を見ると、もうポルシェがめちゃくちゃ三味線弾きまくっている。9位と11位ですから! ル・マン24以外のWECで勝っても意味が無いことを100%認識してます。トヨタは4位と7位で微妙。タダでさえ厳しいBoPなんだから、ポルシェみたいな「海老バック」が必要だったんじゃなかろうか。このままだと「手強いライバルが存在するときのル・マン24で勝つ」のは難しい。

WRCはどうやらヒョンデが今シーズン限りでラリー1から撤退するという流れになってきた。すでに開発予算を削減したのか、前戦のカナリアではトヨタと全く勝負出来なかった。次戦のポルトガルで同じような状況になったら、もう残るシーズンは消化試合のようなもの。WRCから撤退するヒョンデ、2026年からWECに参戦するようだけれど、日本と同じく簡単に勝たせてくれないと思います。

ヒョンデが抜けるWRCはTOPカテゴリーをラリー2か、ラリー2+にするんじゃなかろうか。ラリー2でもグループA時代より速いですから。しかもトヨタとヒョンデ、Mスポーツの他、シュコダ、シトロエン、ランチアなど6つのメーカーが揃う。ラリーファンとして考えたら、かつてないくらいワクワクします。やはりスポーツは参加者多いと盛り上がる。夏までにはハッキリすると思う。

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1 Responses to “低迷していた日本勢のモトGP、ヤマハが復活へ。WECはル・マンに向け三味線大会に~”

  1. RB21も速くなって欲しい より:

    ワークスHonda RC213Vではなく、
    今回優勝したサテライトチームのヨハン・ザルコが駆るHonda RC213Vをスレ画に持ってきてたのは凄いですね。
    ウエットレースとなり、
    トップになったレース中盤以降、転倒しないでくれって願いながら見ていました。
    レースって何が起こるか分からないから面白いです。

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