価格で勝負か?
初のモデルのデザインが公表された。車名は『日産デイズ』と『三菱自動車ekワゴン』になるという。写真を見て頂ければ解る通り外観の差はフロントグリルとバンパー、ヘッドライトの中身くらい。
トヨタ86とスバルBRZのようなモノだと思えばいい。ドチラがイイかは人によって違うだろうけれど、私はekワゴンに軍配を上げておく。デイズは軽自動車としちゃグリル大き過ぎる。もちろんこういったデザインを好む人も多いので、あえて狙ったんだろう。良い棲み分けになるかもしれません。いずれにしろ好ましい。
開発は大半が三菱自動車側で行ったようだ。生産も三菱自動車の担当。開発や生産に掛かった総費用の半分ずつを日産と三菱自動車で割るということになります。この手のワリカン、中国に進出した企業では当たり前になった。86とBRZもトヨタとスバルのワリカン。利益半分ながら投資も半分で済む。
スペックは全く発表されていない。三菱自動車のエンジンは少し古くなってしまっていた。新しいエンジンか、大幅に改良された三菱自動車製の3気筒を搭載してくることだろう。もちろんターボ付きもラインナップされる。気になる燃費だけれど、あまり期待しない方がいい感じ。27km/Lに届くかどうか。
ボディサイズは全高1550mmを超えていると言うこと。したがってワゴンRやムーヴ、N-ONEなどとガチで当たる。優位点は? どうやら安価なようだ。100万円を切るグレードも存在するという。だとすればライバルより10万円安い。多少燃費で届かなくても需要はあるかもしれません。
・ECOカーアジアは「チャデモvsコンボ、決着はついていない?」
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欧州フォードのフィエスタの赤ちゃんといった趣のこの日産/三菱合作の軽、ダイハツのムーヴにならって一桁万円のオプションで追突停止ブレーキが装着されようものならヒットは間違いなしな上、同門のマーチの市場を侵害するほど「下克上」となる可能性も考えられる。
いや個人的に欲を言わせてもらえば、追突停止ブレーキと横滑り防止装置を全車標準としてくれればなお理想的と考える。
このように手軽な価格で乗り手に安心と安全を約束する軽自動車の社会的責任に「過ぎる」はないといっておく。
中村史郎さん、ドメスティックモデルに関しては放置プレイなんでしょうか?
コンセプトカーでしか実力を出さしてくれない三菱のデザイナー案をピックアップするのが中村さんの仕事だと思いますが、なぜ先代ムーブのコピーを許したのか不思議です。