キックス、RAV4より高い275万9900円スタート! ネットでは「高い!」と酷評スタートです

6月15日(24日に延期か?)に発表を予定しているキックスの事前注文が始まり、買う気を見せた顧客にはディーラーで全ての情報を開示している。すでにネットでは「RAV4より高い」とか「売る気無し!」と酷評されており、厳しいスタートになりそうだ。ちなみに価格は275万9900円! なるほど265万6千円スタートのRAV4より高い! ムチャな価格設定に思えるだろう。

ちなみに価格は競合車になるヴェゼルを強く意識したんだと思う。ヴェゼルハイブリッドZの価格は276万168円です。ただ装備内容を見るとキックス優位。アイフォーンとアンドロイド対応のディスプレイが標準装備されるため、その気になれば追加オプション無しでナビやオーディオも使えてしまう。加えて自動ブレーキは定評ある日産監修のモービルアイで安心。

eパワーもノートのシステム出力109馬力から129馬力にアップ。20%上がると誰にでもハッキリ解る差が出ると思う。気になる燃費だけれど、ヴェゼルのJC08で27km/Lより10%くらい良くなるようだ。日産の価格設定担当としては人気モデルであるヴェゼルに装備やスペックなど総合性能で凌ぎ、それでいて同等の価格としたのだからイケるという読みなんだろう。

どっこい! 日産のイメージの悪さは担当者が考えているよりずっと厳しい。すでにRAV4より高いとネットでダメ印を付けられており、ここからプラス評価に持って行くのは相当難しいと思う。参考までに書いておくとRAV4でキックスと同等の装備内容を持つハイブリッドGは388万8500円で、キッチリ110万円以上高いのだった。といった事実もアピール出来ないことだろう。

加えて遠からずイケイケ作戦を全面展開中のトヨタからヤリスクロスも出てくる。このままだと日産の固定客しか買わないと思う。本格的に売ろうとすれば、他からユーザーを引っ張ってこないとだめ。日産にとって最も重要なのは少し遠回りになっても日産ファンを増やしていくことかもしれません。とにかくイメージアップが必要です!

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