シビックセダン、ジェイド、グレイス絶版に! 次はインサイト、CR-V、クラリティですね! 

「くるまのニュース」はシビックセダンとジェイド、グレイスが絶版になると報じた。この件、ホンダ内部でもまだ機密事項だったようだけれど、ユーザーにとっちゃ役に立つスクープです! そもそもこの3兄弟、最初から売れないと誰だって解りますワな。私も「ニーズ少ないし価格的に成立してない。誰が日本導入を決めたんだ?」と書いてきた。

シビック売れたり丸刈りになると宣言したが‥‥

しかも驚くべきことにこの3車種のためもの凄い投資をして日本に生産ラインを作ったのである! アメリカに向いたシビックなんか最初から売れないと解っているんだから、タイプRだけ導入して「シビックを日本でも売る!」と言えばよかった。100歩譲って欧州生産の5ドアボディだけ入れれば済んだと思う。この3車種が残した赤字額は公表されないけど巨額です!

タイプRの試乗レポート

改めて書いておくと、シビックセダンは競合するインプレッサG4より50万円も高い! クルマの仕上がりはザックスのダンパー使う5ドアHBについちゃ乗り心地でシビック優位ながら、セダンはエンジンが勝っているのみ。シャシと自動ブレーキについちゃ負け。フィットのロング版であるジェイドも無理矢理3列シートにして、相場より50万円高。グレイスは日本に市場ないです。

考えてみたら中華仕様であるジェイドを無理矢理日本に入れたあたりからホンダが日本のマーケットを読み違えるようになった。KY路線は止まらず、超割高3兄弟のクラリティPHEV、CR-V、インサイトに至る。もちろん今回売れない3兄弟を絶版にするのは「変わろう!」と考えているのなら良い方向性じゃなかろうか。単に赤字車種をカットする作戦なら、そこに戦略など無い。

追突されたら”終了”になりそうなジェイドの3列目シート

つまり「新しい車種で攻める!」というなら大いに前向き。単に売れないから止めるんじゃ明日の期待が出来ないということ。業界的に考えると、縮小均衡にしか見えない。すなわち「来年狭山工場を閉める。そこで狭山工場で作っていた車種を寄居工場に移す。その際、売れていない車種を絶版にする」というだけじゃあまりに寂しいです。

最近のホンダはイギリス工場を含め撤退につぐ撤退(旧日本軍的に言えば転進)。正確に言えばダメなことが誰でも解っているような”負ける手”を打って負けてる。このあたりで「攻め!」や「これは勝てるかもしれませんね!」という手が見たいと思うのは私だけだろうか。言うまでもなく「小さくまとまってるホンダ」など期待してないです。

 

 

 

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