信号機は緑・黄・赤色なのに、なぜ青信号? 今回新説ですよ!

「日本の信号機は緑なのに青と言う」という話は有名ですね。国際協定では「グリーン」と決まっていおり、実際、海外だと「グリーンランプ」と呼ばれる。「ブルー」と呼ぶ国は無し! 漢字を教えて貰った中国も「绿灯」と呼ぶ。緑ですね。なぜ日本だけアオなのか? グーグル先生に聞くと「日本人はアオとミドリの区別を付けなかったから」みたい教えてくれる。

「青葉」や「青田」「青竹」など全てミドリだ。それっぽい説明ですね。私も人に聞かれたらそう答えてきました。でも本当に日本語って緑と青の区別を付けられないほど低レベルなんだろうか? 凝り性なので真剣に調べてみました。日本語に「ミドリ」という色が加わったのは西暦1000年前後だと判明している。そのあたりからミドリという表現が出てくるからだ。

「青々とした緑」など面白いです。そもそも青と緑は光の3原色の”原色”だ。同じに見えるワケなし! 脳科学者によれば「人間は言語を話す前の乳児から青と緑の区別をしている」という。加えてミドリという概念が日本語に加わってから、信号の色を「アオ」と呼ぶまで900年も経ってる。日本に国際ルールを持ち込んだ時点じゃ100人中100人が「ミドリ」と言ったろう。

なぜアオか? 諸説あるが、数年前から少しずつアタマの中で疑問度を増してたのは、前述の「青葉」「青田」「青竹」をなぜアオと呼ぶかということである。全て「鮮やか」なミドリです。普通の葉っぱを「アオ」とは呼ばない。竹の色や稲の色も「アオ」と呼ばない。最も端的に表しているのが前述の「青々とした緑」だ。そもそもミドリだと言ってる。アオアオは鮮やかな様子を示す?

翻って信号機を考えて欲しい。初めてライトで表示する信号機を見た当時の人達は「鮮やかさ」を印象に残したことだろう。鮮やかな緑です。これを権威のある誰かが”アオ”と読んだら素直に飲み込むと思う。その昔、北海道のレンタカーが国交省の支局長あたりの勘違いで「れナンバー」になったのと同じ(レンタカーのれと混同したようだ)。英語のOKだって語源は誤用らしいです。

光の3原色

ヒジョウに興味深いのは新しい世代の信号機の色。LED世代になってから顕著なのだけれど、緑から青にドンドン近づいている。3原色で言えば、明らかに緑というより青と重なっている色合いですね。したがって最新の信号機を見ると「なぜ信号は緑なのに青と呼ぶのか?」という疑問が出にくくなっていると思う。私は「空色」に感じます。何の役にも立たないヒマネタでした~。

私も今までエラそうに教えていた「日本人は青と緑の区別を付けない」という説明はあまりに酷いと思う。

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