値上げ続々の日本車の中にあってなぜトヨタだけ価格改定しないのか?

現行のノア・ヴォクシーは2022年1月のデビューなので3年半になる。カローラクロスは2021年9月発売だから、もうすぐ4年。なのにノア・ヴォクもカロクロも値上げしていない。一方、他社は何の変更も無く「原材料費の高騰」という理由で値上げを繰り返している。エクストレイルのG・4WDだと2022年に449万9千円。現在475万円なので25万円ほど高くなっている。

マイナーチェンジしたのに価格据え置き!

リーフのe+Xなんか441万7千円から525万円に。トヨタ以外のメーカーは大半が10~30万円の値上げを行っている。フルモデルチェンジやマイナーチェンジを行ったモデルについちゃ、さらなる値上げです。結果的に日本車は高くなった。というか相対的にトヨタ車は割安なイメージになっている。カローラクロスのフル装備276万円は同じクラスの競合車より50万円以上安い。

トヨタはなぜ値上げしないのか? 聞いてみると「販売現場から値上げしないで欲しいというリクエストが強いので」。う~ん! 他のメーカーは値上げしないで欲しいと言わないのだろうか? 考えてみたらトヨタの販売店って地場資本が多い。トヨタと資本関係ない。他のメーカーは多くがメーカー直営店。社長は本社からやってくる。まぁ強く逆らえないですワな。

いや、逆らう社長がいても、1人や2人だと影響力無し。かくして本社サイドからの値上げ指令がそのまんま通ってしまう。トランプさんの顔色をうかがうNATOみたいなモン。そこにはユーザーの存在など無し。考えて頂きたい。もはや鉄鋼に代表される原材料の高騰は落ち着いた--というか下がってきている。トヨタによれば「今の価格でも利益は出ます」。

トヨタの場合、ベース価格は据え置いたまま、装備を上乗せした利幅の大きいグレードを出している。いや、トヨタからすれば利幅大きいが、ユーザーからすれば上乗せした装備をオプション価格に換算すればむしろお買い得というウィンウィンの関係になる。ブランドイメージが高いと、価格据え置きで利幅を大きくすることだって可能なのだった。

マツダや日産はトヨタの経営方法を研究したらいい。

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4 Responses to “値上げ続々の日本車の中にあってなぜトヨタだけ価格改定しないのか?”

  1. カセルタ より:

    プリウスPHEV GグレードもマイナーチェンジでETC車載器が標準装備になりながら若干の値下げでした。それを考慮すれば値引きが渋くても契約は迷いませんでした。

  2. 梅雨明けは何時? より:

    今や唯一のフルラインナップメーカー(ピクシス~センチュリー)。
    トヨタブランド、GRブランド、レクサスブランドの多種多様の豊富な車種。
    超強力な販売網。
    ディーラーの対応が他社に比べて秀逸。
    滅多に故障しない、抜群の信頼性と耐久性。
    更に、リセールバリューの良さ。
    その上に、割安感のある価格設定。
    最高のカーガイ、モリゾウ(豊田章男)がトップにいる経営陣。
    トヨタ、凄過ぎ。

  3. 鷹巣 より:

    トヨタ車の価格ももちろん魅力ですが、とにかく故障しない。メンテナンス費用が最低限。
    これを第一候補にする人が多いです。

    他社は、ハイブリッド化や電子デバイスの進化に伴い車両トラブルが、純エンジンの時代よりも確実に増えたように思います。

  4. ロードスターで人生が豊かになったおじさん より:

    私は最後までハリヤーとCX5で迷いました。
    目的の車が50万ほどCX5が安かったのが決め手でした。

    マツダはスモール商品群で勝負すべきですな。w

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