偏向が酷い新聞に代表される大手メディア、遠からず社会から不要と認識されるようになる?
大手新聞の記者さんたちは一流大学を出ている秀才揃いである。当然ながら見識も鋭く慧眼かと思っていた。過去系なのは、今まで同じ場にいることがなかったからです。自動車メーカーの発表会や記者会見って、一般メディア向けと自動車メディア向けが分かれていた。大手新聞など一般メディアがどんな取材&質問をしているのか40年以上解らず。
しかしダイハツ不正の件で、ダイハツとトヨタは一般メディアと自動車メディア、そして私らフリーランスまで一緒の場で情報発信したのだった。もはや驚きを通り越し「すげぇな!」。もしこのレベルの記者さんたちが政治や警察などを取材しているのなら、私ら、全く報道を信用できないし、ピンボケの情報に接することになります。以下、どんな質問でたのか?
一番多いのは金銭がらみ。「今回の件でトヨタはどのくらいの損失を考えてるのか?」とか「トヨタは損害をカバーする覚悟が出来ているのか?」。「潰れる下請け会社に保証をどうするんだ?」に始まり、しまいにゃ「試作を発注するハズだった企業への保証は?」。答えとして引き出したいのは「トヨタの負担が増え経営不振になる」。「関連企業が破綻する」のようだ。
こういった質問に対し、ダイハツとトヨタは不正発覚直後から「関連企業に話をして個別に対応してます」と繰り返し言っている。そもそも記者さん達よりアナリストや投資家の方がずっと経営状況に詳しい。トヨタの株価を見ると発覚直後に下落。多くの投資家が「安くなったらトヨタを買う!」と思ったのに、すぐ持ち直し、その後は順当に上がっている。
トヨタの内部保留がたくさんあるのは当然のこと、ダイハツだって好調な経営を長らく続けている。全体の状況を見れば、ダイハツやトヨタの財政状況に心配ないことが解るだろうに。そして同じような質問を記者会見の度にする。また、ダイハツの生産分は10%以下という関連企業だって多い。リーマンショックや、地震の時の状況よりずっとマシだ。
「ダイハツは消えてなくなるべきだ」という記事を書きたい記者も多い。不正発覚後数回の記者会見では「軽自動車をスズキに任せる」と推測してる記者がいて、繰り返し「スズキとの関係を深めないのか?」と聞いていた。佐藤社長などが否定しても信じず、次の記者会見でスズキへ委託する気は無いかと再び聞き、否定されたのに「委託も考えられる」という記事を出す。
直近では「ダイハツの魅力を教えて欲しい」。ダイハツの役員が「良品廉価」などの話をすると「具体的に言ってくれ」。そもそもダイハツに聞いたって意味ないでしょ。知りたければ自分の足を使ってユーザーに聞けばいい。もっといえばクルマのこと知らない人にダイハツの商品力を説明したって意味なし。具体的って価格やサイズか? だとしたらスズキと同じです(笑)。
常識的に考えたらライバル同士が切磋琢磨することで商品力は上がるし、価格だって下がる。得するの、消費者だ。クルマというより商品という大枠も知らないのだろう。加えて自動車メーカーが隠し事をしていると考えているようだ。自動車メーカーは政治家や芸能人と全く違う。取り繕って返事してると思うから同じようなことを何度も聞く。隠してないから返事は同じです。
同じ現場にいるとだんだん腹が立ってきます。「もっと勉強してから質問しようや」とか「他にも話を聞きたい人がいるのでツマラン質問を繰り返さないでね」。こんな記者会見が続くのであれば、ユーチューブなどでライブ中継して聞いている人が意見を書き込めるようにしようかと思う。大手メディアは偏向した内容の記事を有料で提供しようとしてる。遠からず終わります。
<おすすめ記事>
今回の記事を読むと、ちょっとまえに上がっていた動画で麻生大臣が「詰まんないこと聞くね。会社から聞いて来いって言われるの?」と記者に逆質問している動画を思い出しました。これは、もしやホンネだったのかと思いました。
何度も同じ質問をする人に共通しているのは、自分の考えを裏付けるような発言が欲しいことです。だから「~じゃないんですか」調になる。自分・自社の考え、取材対象者の発言、事実がごっちゃになっているような気がします。
本人たちは権力に負けてはならないとか思っているのでしょうが、事実を伝える事すらままならないことに気づいていないのではないでしょうか?
この種のやり取りは他業種でもよく見られ、お約束のようになっています。記者会見等の作法に、何を言われても否定しないとかあるのでしょうか。
的はずれな「〜じゃないんですか?」 には「違います!」。同じ質問の繰り返しには「先ほど答えました!」と明確に返した方が良いの気がしますが、マズいのでしょうか?
はい、全くそのとおりです。
最近では記者会見の動画をフルで見ることができるので、マスゴミに掛かるとこういう報道になるのね!と、自分の頭で比較できます。
特にハイレベルで真摯なトヨタの会見を見ていると、自分でシナリオを捏造したいマスゴミとの格差が、本当によくわかります。
イニシャルDのシーズン1が、「秒速で伝わる時代、でもチョイスの仕方がわからない」というオープニング曲で始まるんですよね。本当に日本は、そうなってきたと実感します。
私も自分の専門分野に関することでは、テレビで専門家として出演している大学教授などでもたいして知らないなと思うこともあります。現場を知らずに大学にいる人なのである意味当然なのかもしれません。
専門分野について詳しくない一般の記者が質問することは的外れなことも多いでしょうが、それでも私たちテレビや新聞などのマスコミを通じて情報を知るしかないのですよね。
テレビや新聞などがなくてもネットがあるから大丈夫、などと思っている人もいますが、ネットこそ偏向どころかデマだらけです。
そこで情報源を確認することが必要になりますが、結局、発信元のはっきりしているテレビや新聞などが配信するニュースが信用度が高かったりするんですよね。
難しいと思うのは、マスコミの情報発信を鵜呑みにすることはできないが、かといって、まったくデタラメだというわけではなく、ある程度、信用しながらも疑ってかかる視点が必要だということです。
ご存知とは思いますが、とくに社会部記者によく見られる悪癖で、専門的知見は現場から得ろ、読者の視点に立って記事を書け、というのがありまして。
記者腕章をつけたド素人が要らん質問をして場を冷やし会見時間を無駄遣いするのはそういうわけです。