充電期間

何と! クライスラーは政府から借り入れていた公的資金6200億円を2年で完済してしまった。返済計画8年だったから6年も前倒しとなったワケ。過去を清算し、ムダを無くしただけで驚くほど利益を上げた、ということです。自動車メーカー、キッチリ運営するだけで儲かるということがよ〜く解る。

注・正確に書くと「政府から民間の金融機関への借り換え措置」。ただ民間は財政状況良くないと相手にしてくれない。
 
一方、破竹のイキオイで勢力増してる韓国の自動車メーカーの財政状況を見たら自転車操業に近い。先日からピストリングのメーカーがストを行っており、現在多くの生産ラインは止まっているけれど、これで現代自動車も収支トントンになってしまうんじゃないかと言われているほど。案外脆弱だ。
 
日本はどうか? アメリカと韓国の中間くらいだと思う。韓国ほど地盤弱くないものの、V字回復を見せるアメリカのメーカーより収益率低い。震災により影響はメーカーによって大きく異なる。いや、正確に言えばメーカー本体についちゃ問題なし。社員やサプライヤーへの影響度合いがメーカーによって違う。
 
いずれにしろ残業のカットなどによって大幅な収入減は避けられないだろう。ただ部品供給始まりフル生産となる秋から、かつてないくらい忙しくなると予想しておく。暇な現在の状況を嘆かず、久しぶりの充電期間だと考え大いに遊んでおくことをすすめたい。普段やりたかったことなど実行する好機かと。
 
平日休みを活かし、自動二輪や船舶免許、マイクロバスを運転できる中型自動車の限定解除にチャレンジするなど免許を取得するのもよし。自分で車検にトライするのもよし。クサクサするより前向きに考える方がいろんな意味で生産性高い。その合間に次の災害に対する準備を行えたらベストです。
 
・ECOカーアジアは「太陽光発電の見えない障壁

<おすすめ記事>

2 Responses to “充電期間”

  1. ちょっとちょっと! より:

    クライスラーは借り換えしただけで
    借金返済はまだ済んでいませんよ!

  2. YK より:

    そのヒュンダイですが・・
    大変な数字を見つけました。
    5月25日時点での、今月のアメリカ新車販売台数の予想がされています。
    当然正式には直ぐに出るものですが・・
    http://blog.truecar.com/2011/05/25/truecar-com-forecasts-new-and-used-auto-sales-incentives-spending-for-may-2011/
    何と・・
    Hyundai/Kia Has Third Largest Market Share Among Automakers
    分かりますよね。
    ヒュンダイグループがメーカー別シェア第3位!!!に!!!
    在米(17年住んでます)の僕には勿論凄すぎる衝撃ですが、
    国沢さんをはじめここに集う車好きの皆さんなら、このニュースの重要性は当然理解するはずです。
    昨年欧州でヒュンダイグループがトヨタグループを抜いたというニュースも大きく報道されましたが、
    今回はそれ以上の衝撃なはずです。
    アメリカは日本車の第二ホームのようなものだったのですから。
    昨年終了時で韓国車シェアは7.8まで上がってきていて、
    先月は9.4、これでも驚きましたが、何と今月の予想はは10.9。
    先月日産を抜いただけでなく、今月はホンダだけでなく・・
    何とトヨタグループをぶち抜きました。。
    幾ら躍進を続けるヒュンダイでも、流石にアメリカでトヨタとホンダに届くのは、
    数年先か永遠に無いだろうと思われてましたから。
    ですが、多くの人は同時にこうも思うでしょう。
    東日本大震災の影響でしょ、と。
    これも事実でしょうが・・
    この考え方こそが、日本をもっと大変な窮地におい込むかもしれません。
    震災を言い訳に出来て、韓国車躍進の原因を見誤るからです。
    ちなみに上記サイトには各メーカーのインセンティブも書かれています。
    日本車のそれがグッと低くなりました。
    これこそ確かに震災での在庫不足が懸念される影響です。
    ですが注目は、その日本車と同様にヒュンダイもまた低いのです。
    (見てもらえば分かるとおり、日産とホンダよりも低い)
    在庫もしっかりあるはずのヒュンダイが値下げをしない強気の姿勢・・
    それでもシェアを伸ばす絶好調ぶり。それだけの人気・・
    国沢さん、ぜひ、
    ヒュンダイグループが(例え今月だけに終わっても)アメリカでメーカー別シェア第3位に対する記事を書いて下さい。
    プロの考えを知りたいのです。
    その原因は本当に震災だけでしょうか?

このページの先頭へ