全固体電池、国が補助金を投入! これ明らかに悪いニュースです。成功から遠ざかる
おそらく政府で電気自動車について広範の知識がある組織や人って居ないんだと思う。今更「官民で普及すべく全固体電池に補助金を出す」だって。なぜか? 全固体電池、今のところ航続距離を伸ばすことを前面に押し出している。航続距離を伸ばす=大容量の電池とし、それに合わせた急速充電性能を持たせるということだろう。政府、おそらく「充電5分ってカッコよくね?」なのかと。
航続距離1200kmとした時の電池容量は200kWhくらいになる。5分で80%まで入れようとしたら、1500kWくらいの容量持つ急速充電器を作らなければならない。2本刺しにしても750kW。現在世界一速い急速充電器は350kWとなる。チャデモ最速で90kW。350kWってどのくらいの電力かといえば、昼間使っている一般家庭の電力だと700件分くらい(500Wと仮定)。膨大な電力だったりする。
しかも200kWの80%の160kW分の電気料金は、急速充電器の維持管理などを含め原価で8千円。先日発表された「利益を考えた急速充電器」だと1kWhあたり100円だったので1万6千円だ。100歩譲って大型トラックなら急速充電カプラー4本同時に使うくらいで対応出来るかもしれませんが。いずれにしろ普通の人が使う乗用車として考えたら明らかにオーバースペック。高くて使い切れない。
1000万円級で電費5km/kWhみたいな「高価で高性能な電気自動車を国民車にします!」という素晴らしい政策を持っているなら、それは素晴らしいと思うけれど無理でしょ。売れ行きの中心は今と同じく200~500万円あたりの価格帯になるだろう。その価格帯に全固体電池を投入出来るかとなれば、当面難しい。20年くらいして全固体電池が安価になったら主流になりますが。
さすが科学未来館の駐車場は200Vがずらりと並ぶ
電気自動車を普及させようとするなら、むしろ電費を伸ばすなど、エネルギー消費量を減らすことを考えなければならない。充電インフラを考えているのなら公共の場所の普通充電を増やすべき。依然として羽田空港の200V普通充電は5つのみ。これだけでやる気の無さを感じる。もっと言えば補助金なんか不要。減免税してくれればいい。電気自動車は消費税免税で問題なし。
国がお金を出すと口まで出してくるし、天下りの営利段階を作ろうとする(500kWという1500V以上の電源を使う急速充電器を作るなら、いくつもの管理団体が必要)。それでいて公平性を求めてくる。優良企業に補助金を出すならいいけれど、困窮している企業にお金出したら全額を研究開発などに投資してくれるワケがない。国が補助金出した産業は基本的に斜陽化するか失敗します。
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初めまして。
国沢さんが、頼りに成ります。
フラットな眼差しで
ご活躍ください。
早々
全固体電池に関する補助金。外野からの印象は次のとおり。
トヨタ系は「開発に補助金なんぞいらないが、せめて全固体電池には国がしっかり関わっとけや!」という感じ。
ホンダ系は「是非とも工場建設に、お国のご支援を賜りたく。」という感じ。
補助金を投入するなら、もっと早いタイミングでお願いしたかった。
EVの補助金もみんなに行き渡るとは限らない。消費税カットなら買った人すべてに行き渡る。
というか、消費税デカすぎです。
594万円の電気自動車も、税抜き価格は540万円。税金だけで600万円まで届いてしまい、買う人も手を引っ込めてしまう。
消費税がいかに消費を抑えているかわかる事例です(話がそれてしまった)
電気自動車持っていないので電力会社との契約方法は知りませんが、
低圧電力基本料金:約1800円/kw・月
1800円/kw・月X1500kw=2,7000,000円/月
270万円/月!!
フル稼働しなければ元取れないですね。
これくらいの電力になると普通は高圧受電なのでキューピクル設置したり、なんだかんだで・・・。
一方で家庭で受電するのは低圧電力で50kWが限度。
200kwh/50kw=4h
現実的か・・。
でも、
1800円/kw・月X50kw=90,000円/月
基本料:90,000円/月!
電気自動車って持っていないからしらないですけど、どんな電気料金の契約になっているんですかね。
知っている方は教えてください。
ガソリンの時もそうですけど、ホンット減税しないですよね。。。
補助金ばら撒かず、減税するのがシンプルで良い形なのに。
利権狙いで、補助金という形にしていっちよ噛みしてくる国というか省庁が残念です。。。