兵庫の加古川多重事故、高齢化が進むため続発の可能性大。当局は速やかに安全対策を!

加古川の多重事故、運転中の急性疾患でアクセルを踏んだ状態になってしまったと思われる。衝突時の速度やアクセル開度などはEDRを解析すればすぐ解るのだけれど(30分あれば基本的なデータは取り出せる)、相変わらず警察は新しいアプローチを好まない。現場に読み出しツールを持って行けばいいだけなのに。ブレーキ踏んだかどうかも、今だ怪しいタイヤ痕を根拠にしてます。

持ち運べるBOSCHのEDR解析ツール

記者クラブの皆さんもEDRを知らないので追求しない。事故調査、昭和の時代から進化しておらず。今回の事故を防ぐ術はあったのだろうか? その場の対応としては電動パーキングを引く、ということが出来たと思う。30ヴェルファイアはシフトレバーの運転席側に電動パーキングのノブがある。助手席から少し遠いけれど届く。ノブを引っ張り続ければブレーキ掛かる。

残念ながらこの年式のトヨタ車はアクセル戻す制御はないため停止に至らないと思うが、減速なら出来る。その間、シフトレバーをニュートラルにするなどすれば、止められる。ちなみにボルボや日産、ホンダの電動パーキングは引っ張り続けるとアクセルも閉じる制御になっているので確実に止まる。新型ムーヴで試したら、トヨタと違いアクセル閉じてブレーキ掛かりました。

高齢者は助手席に乗った人に教えておくことを推奨します。出来れば一度安全な場所で引っ張って貰うといい。あまり速度出す必要なし。20km/hくらいからアクセル全開にし、その状態で長引きする。自分のクルマの制御がどうなっているかも解ります。ちなみに壊れる心配なし。20km/hから加速した直後の停止ならパーキングブレーキの寿命にも影響なし。安全のためにもぜひお試しを。

抜本的な対策は次世代プロパイロットに代表されるAIを導入したADASの登場を待つしか無い。今から国交省が基準を作っておけば、早ければ2年後。遅くとも3年後には信号、一時停止、逆走、アクセルとブレーキの踏み間違え、今回のような急性疾病による事故など全て未然に防ぐことが出来る高齢者用の安全デバイスが作れる。カメラだけで構成すれば10万円ほど。

70歳以上は高機能ADAS付き限定の免許にすればいい。新車は買えない、というのなら新車を買うより割高になってしまう現在のリースじゃなく、アメリカのように良心的なリースにしたっていい。これから高齢ドライバーは間違いなく増える。団塊世代の先輩方は人数多いし免許取得率高い。加えて全共闘世代のため「はいそうですか」と返納にならない。

国交省と警察、事故防止のためよろしくです!

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