再生タイヤ

ブリヂストンがアメリカの再生タイヤメーカーを買収した。買収金額およそ1200億円! ファイアストンを買収したときの3千億円と比べても大きな買い物だ。このニュースを見て「なんで再生タイヤなの?」と思う人も多いんじゃ無かろうか。ジツは再生タイヤのマーケット、決して小さくない。最も解りやすいのが航空機用のタイヤだろう。トレッド面の消耗は激しいものの、構造部材についちゃ劣化せず。そこで数回程度トレッド面だけを交換し、再利用している。同じく長距離を走るトラックやバスなども再生タイヤのシェア高い。加えてここにきてタイヤの原料は高騰。再生タイヤの人気が一段と高まりつつあります。ちなみに再生タイヤと聞くと「危ないんじゃないか?」と考える人も少なくないようだ。確かに大型クレーン車のタイヤが破裂している。走行距離短い大型クレーンなどのタイヤは、摩耗より経年変化で寿命を迎えてしまう。再生するの、前述の航空機用タイヤと同じく構造部材が新しくトレッド面だけ摩耗したタイヤだけ。航空機にだって使っているくらいですから。

今やタイヤのシェアを見るとブリヂストンはミシュランを抜いて世界一になった。性能も世界一だ。40歳代後半以上のクルマ好きにとってみると感慨深いこと。1980年代まで単なる「日本の大手」だったブリヂストンながら、25年前、突如ポルシェ911の純正認定(採用でなく認定。採用してもらえるかどうかは別)を目指し動き始める。川端操氏と黒沢元治師匠の熱意と才能あって見事ポルシェの厳しいテストをクリア。当時、黒沢元治師匠と毎日のように会っていたので経緯は詳しく知ってます。ほぼ同じ時期からモータースポーツでも世界にチャレンジし始めた。おそらく「世界一のタイヤメーカーなってやる!」という目標を立てたのだろう。同じことを日本の部品メーカーに期待してます。ブレーキメーカーの『アケボノ』は少しづつ動き始めている。ライトの『コイト』もポルシェに採用された。頑張って欲しいのがダンパーメーカーの『KYB』(旧カヤバ)です。KYBが世界一になろうと目覚め、動き始めたらおそらく日本車の質感は飛躍的に進歩することだろう。

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