ショーワとケーヒン、ニッシン、日立に吸収されてしまう。負け組連合スタートか?

ケーヒンと言えばホンダのキャブレター。ニッシンと言えばホンダのブレーキ。ショーワと言えばホンダのダンパーである。トヨタにとってのデンソーやアイシンのようなイメージ。今までホンダ傘下の企業だったけれど、意外や意外! 日立オートモーティブに吸収合併されることになった。日立オートモーティブも複雑な生い立ち。母体はユニシアジェックスやトキコです。

どちらかといえば日産系の企業だったように思う。近年、アイサイトをスバルと一緒に開発したことでも知られる。それがホンダ系と一緒になるという。もはや系列だヘチマだナスだと言ってられない時代になったのかもしれません。その他、大手の自動車関連部品メーカーは、ジャトコとKYB、アケボノ、アドヴィックス。今や海外のメーカーと厳しいサバイバルになってきた。

自動ブレーキはボッシュやモービルアイ(インテル)、コンチネンタルが日本のシェアを拡大させているし、海外生産される日本車に使われている部品も海外ブランドがジワジワ増えてきている。日本の部品メーカーの残念なブブンは、茹でガエル状況をずっと続けてきていた点にあると思う。好例はダンパー。KYBもショーワもトキコも、世界の一流品にほど遠い。

現在の部品性能に満足しちゃってるため全く伸びない。世界選手権カテゴリーで使われている日本製ダンパー、皆無です。性能的にダメだから使いモノにならないのだった。ブレーキも最近アケボノがF1やスーパーカー部門で頑張っているけれど、他は厳しい。シートだって全く話になりません。スバルも日立の鈍さに見切りを付け、新世代アイサイトは外国製です。

今回立ち上がった日立オートモーティブ(日立Astemo)、果たして国際競争力を持てるだろうか? 外野から見てると「負け」の企業が集まったように見えてならない。日本で販売してる日本車で言えばトヨタ系列が圧倒的に伸びており、トヨタ以外は厳しい。さらに”トヨタ以外”に使われる部品も高機能部品を中心に日立Astemoから逃げ出している。

少なくとも私が「いいね!」する製品全く無し。ケーヒンやショーワ、ニッシンはホンダがF1やっても出ていく気無し。というか技術を持っていないんだろう。石にかじりついてでも世界と戦っていこうとする意気込み無ければ淘汰されてしまうと思う。今回の吸収合併劇、終わりの始まりにならないことを願います。このままだと安い部品しか作れない企業になっちゃう。

 

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