冬タイヤの交換時期に多発する大型車のタイヤ脱落事故防止の決定策になりそうな技術が普及し始めた

大型トラックのタイヤ脱落事故の大半を防ぐための技術が話題になり始めた。ニッセーという山梨県の企業が開発した『パーフェクトロックボルト』という特殊なボルト&ナットだ。もちろん発案は日本なのだけれど、アメリカで認められ量産を開始している。我が国は新しいアイデアに対する柔軟性が著しく欠けている。日本で相手にされず、アメリカで認められた。

御存知の通りタイヤ脱落事故が減らない。認知されている件数だけで、2022年140件。2023年142件。2024年120件といった具合。大きな被害を出すのは大型トラックながら、乗用車用タイヤであっても衝突すれば命に関わる事故になってしまう。一時期、日野自動車が積極的に動き出そうとしていたけれど、不祥事を起こして国交省に強く出られなくなってしまった。

もちろん閉め忘れ事故は右輪でも起きる

大型トラックの脱落事故、国交省がネジを基準をJISからISOに変えた時から増えてきた。JIS基準だと左側のナットは逆ネジになっており緩みにくかったのを、ISO基準に切り換え左右とも同じ方向にしたためだと指摘する人が多い。国交省としちゃ「ISOに切り換えたので増えた」だと何の対策も取らなかった自省のミスになる。だから「点検不足」にしたいのである。

事故増加の理由は国交省がJIS規格からISOにしたため

海外ではISO起因の緩み防止のため、様々な対策をとっている。下は欧州。締めた後、こういったキャップをはめておくことで緩んでいることが目視で解る。ただ従来のネジだと緩みを完全に防ぐことは出来ない。何とかしたいということで考えられたのが、パーフェクトロックボルトだ。ぱっと見、Wナットなのだけれど、実はボルトのピッチが2種類刻まれている。

詳しくはニッセーのWebや下の動画を見て頂きたい。「転造」という技術でボルトの”山”を作る。開発当初は耐久性や電動工具などに対応出来ないなど課題あったが、ついに普通のボルト&ナットとして使えるようになったという。コスト的にもナット一つ分増える程度。大型トラックの安全性を担保するためのコストとして考えれば問題ないレベルだと思う。

しかもISO規格を取れた。これなら国交省だって「より安全な技術を使え!」と”指導”出来る。新型車に対しこの技術を使うよう通達すればいいだけ。ちなみに現在走っている大型トラックについては、事業所単位で「ホイールナット緩み防止」をググれば出てくる上の写真のような「緩み目視」システムなどを導入することを国交省が推奨して頂きたいと思う。

<おすすめ記事>

コメントを残す

このページの先頭へ