出水時のドラテク
エルニーニョの影響なのか、今年の夏は大雨が多い。改めて大雨時の走り方について考えてみよう。まず高速道路などで遭遇する水たまり。普通のタイヤであれば水たまりに突入した際、フロアに「ごごごごご」と水があたるようになったら、物理的に80km/hが限界。どんなにウデのある人でも勝てないので慎重に。
もしアクアプレーニング状態になってしまったら、ブレーキも踏まず急激なアクセルオフも行わず(FFだとスピンする可能性ある)、ホンの少しだけアクセル開けた状態で回復するのを待つしか無い。もはや衝突必至、という状況になったなら、ブレーキを思い切り踏み、ブツかる速度を少しでも落とす以外、手はありません。
一般道で遭遇する深い水たまりは、TVなどで見ると引き波を立てるくらいの速度で走っているクルマが少なくない。基本的に深さの解らない水たまりに遭遇したら、大型トラックやSUVなど、水に強いクルマが来るまで手前で待つ。走行可能なのは「フロアが接水するまで」だ。しかも可能な限りゆっくり走ること。急いで通過しちゃイケナイ。
もし水没しちゃうような水たまりや、川&用水路に落ちてしまった時は、状況を判断しよう。すぐ出た方が安全であれば、パワーウインドゥで窓を開け脱出。よく「窓を叩き割れ」(専用のハンマーが必要)などと言われるけれど、そんなことしないでも水没直後なら99%窓は開く。ヨーロッパ車であれば着水と同時に自動で窓が開くはず。
ただ強い流れに押されたような時は、車外に出たって危険。そもそも絶対絶命である。窓が閉まった状態のクルマは浮力あるため(外気導入を室内循環に変えると全没時間は伸びる)、流されている間、チャンスを探る方が生還の可能性大きい。もしワイパーで視界を確保できなくなるような大雨に遭遇したら、高台で様子を見ることをすすめたい。
ちなみに出水した地域を歩く時は、棒を探して前をつつきながらゆっくり進む。マンホールの蓋が外れていることだってあります。
イーベイ
<おすすめ記事>
>>よく「窓を叩き割れ」(専用のハンマーが必要)などと言われるけれど、そんなことしないでも水没直後なら99%窓は開く。
なるほど、勉強になります。もちろん役に立つ機会がない方がベターですが、知識は身を救うものですね。
役に立つドラテクをありがとうございます。さっそく、水たまりには十分に気をつけたいと思います。
以前、冠水した道路を偶然、ミニバイクで通ったのですが、思った以上の水の抵抗にびっくりしました。
やはり道路の状態が何も分からないのに突っ込んでは危険ですね。
ヨーロッパ車だと着水と同時に窓が開くというのは良い機能ですね。