原油の需給バランス、どうやら潮目が大きく変わりつつある。世界需要、2025年から減少に向かう?

カーボンニュートラルをめざし、世界規模でエネルギーの変換が動き始めている。世界一の原油消費国&産油国であるアメリカや、2位となる中国も伸びが鈍化。再生可能エネルギーの比率は急上昇しているため、2024年でピークを迎えるのではないかという予想も出てきた。2030年の消費量は、明らかに現在より少なくなると思われる。

写真/人民網

興味深いことに IEA(国際エネルギー機関)とOPECプラス(産油国)の需要予測も乖離し始めている。IEAは伸びの鈍化と、ここにきて2025年の過剰を予測。OPECプラス側の「需要は伸びる」と違う読みになってきた。OPECプラス側としては需要増えないと、さらに減産しなければならない。というか、今や先進国などで取引される原油はすでに減少中。

需要が増えるアメリカは自国で調達出来るし、中国は引き取り手が無いロシアの原油を引き受けている。OPECプラスのお得意さんである日本は省エネが進み、原油需要は減る一方。OPECプラスからすれば売る国無し! 減産=歳入減に直結してしまう。お金に困った産油国が勝手に増産すれば、供給量過多となるだろう。OPECプラス、需要増無しじゃまとまらない。

採掘した原油どうする? 貯めておくタンクなければ、安く買い取ってもらうしかない。過去にそういったことも何回かあった。直近では新型コロナ始まった2020年です。一時的にマイナス相場になった! ここから原油に頼っている国々の様々な動きが始まってくるだろう。といってもどんなことをやってくるか、全く予想できない。過激な行動だって考えられる。

はたまた、お金で動く政治家やメディアを使うこともやってくることだろう。石油利権からすれば政治家100人動かすくらいの財力など朝飯前に動かせる。困窮しているメディアの頭をお札でなで、再生可能エネルギーのネガティブキャンペーンを仕掛けたって安いもんだ。一般人としては過激な行動に出なければ、何でもいいです(笑)。私のところに利権のお金は回ってこないですけど。

ガソリン価格、上がらない。

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2 Responses to “原油の需給バランス、どうやら潮目が大きく変わりつつある。世界需要、2025年から減少に向かう?”

  1. トヨタ車ユーザー より:

    東日本大震災のとき、ガソリン価格が1L・200円近くに行ったところ、マイカー通勤をあきらめる人が出ました。よって、原油高うんぬんがなくてもこのくらいまで価格が上がると買い控えが起こると思います。仕入れ値が上がったからといって売値を上げようと利権が考えても限界はあるという事だと思います。

    家庭では、燃える系のエネルギーインフラとしてガス(プロパン・都市)・灯油・ガソリン・軽油を使い分けていて、それらの家庭設備が各家庭バラバラについているのを見ると、そろそろ扱いやすいものに絞れないものかと思います。1つに絞ると災害時に困るので2つくらい。灯油を使う給湯・暖房機は匂いも出るしクリーンとは言えないので…。

    そんな感じで、複雑なエネルギーインフラを整理して管理しやすくなれば、削減もしやすくなると思うのです。そして減れば減るほど外国に頼る不安定なエネルギー調達を減らすことができます。

    EVに乗ってしばらく経ちますが、1回数千円のガソリン代の請求がクレカの明細からなくなってホッとしています。

  2. 現場監督 より:

    石油利権の連中はいつも小汚いやり方をするんです。方法は世界のどこかで中規模の紛争を起こすんです。大規模だとコントロールできなくなるので、そこそこの奴を仕掛けて相場を荒らして不安を煽る。そうすれば石油相場が上がる。地域紛争の裏には必ず「メジャー」が絡んでます。

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