厳しくなる欧州燃費基準! 続々と対応する日本車が出てきた! スバルは欧州撤退か?
いよいよヨーロッパで厳しい燃費規制が始まる! 数値は二酸化炭素の排出量となっており、2021年の場合企業平均で95g/km。日本とヨーロッパの燃費測定方法の違いもありJC08に当てはめるのは難しいけれど、おおよそ20km/Lをイメージして頂ければ良かろう。折しも、マツダは今年からヨーロッパで販売するマツダ2を発表。欧州モード燃費の二酸化炭素排出量95gをクリアしている。
パワーユニットを見ると燃費重視スペックの90馬力直噴1500ccにマイルドハイブリッドを組み合わせた6速MT。日本車で言えばバリバリのECO仕様といったイメージ。ちなみにヨーロッパ燃費モードの『NEDC』は『JC08』より20%くらい甘い。前述の通りJC08で20km/L。新燃費基準WLTCだと19km/Lくらいがボーダーラインになると考えていいだろう。
ちなみにマツダ3はスカイアクティブX搭載モデルで何とか95gをクリア出来るという。ここまで読んで「ディーゼルなら」と思うかも知れない。軽油の中に含まれる炭素はガソリンより10%程度多いため、燃費で言えばJC08で22km/L。WLTCも21km/Lとハードル高い。1800ccディーゼルすらクリア出来ない燃費だったりする。だからこそ平均燃費向上のためMX-30を出すワケ。
ホンダは新型フィット(欧州名ジャズ)のヨーロッパ仕様を開発するにあたり「普通のエンジンを搭載したら燃費悪いクルマを売れない」(繰り返すが企業平均燃費です)ということからハイブリッドしか売らないという。さらに電気自動車のホンダeなどでも平均燃費を稼ぎ、平均値に届かないシビックの販売継続を計る。トヨタについていえば、RAV4ですらハイブリッドならクリア。
興味深いのがルノーです。日産eパワーの技術導入で基準クリアをする計画ながら、ここにきて不協和音出てきた。どうやら今週、ルノーの技術担当役員が来日し将来の計画の確認をする様子。ルノーが日産eパワー陣営に入り続けるとすれば。販売規模も大きくなりコストダウン可能になってくる。日産、断らないと思う。皆さん考えるよりeパワーは普遍的なパワーユニットになるかと。
現時点で全く情報無く読めないのがスバル。現在の車種ラインナップだとマイルドハイブリッド投入くらいじゃ95gなどクリア出来ない。ナニか秘密兵器を隠しているなら素晴らしいけれど、無ければアメリカで出しているXVのPHVしか売れなくなります。しかもヨーロッパに於けるスバルのブランドイメージは超低迷中。高いスバルが売れると思えない。本当にヨーロッパ撤退かも。
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