取材

マスコミで働く人間は、基本的に自分の安全を自分で確保しなければならない。危険な目に遭おうと、それは自分の責任だ。こらもう戦争や紛争を追いかけるジャーナリストだけじゃありません。危険性など無いと思えるジャンルのメディアであっても、真実を伝えると都合の悪い人間は存在する。脅されることなど日常茶飯事。自動車メディアも同じ。私の場合、一番怖かったのは、200kmくらいで通過するコーナーのアウト側でレース取材していた際、握り拳ほどあるドライブシャフトのジョイントが1mくらい右側に飛んできた時。アレに頭でも直撃されてればこの世にいなかったろう。といった経験をしながら、自分の中でマージンを考え、それを後輩に伝えていく。プロのジャーナリストとは「取材ならどんな場所でも行き、必ず無事に帰宅する」ことが出来る人間です。2005年に出場したラリー全て完走出来たのも、試作車を乗る時と同じマージンを取っていたから。何よりケガでもしたら、たくさんの人に迷惑掛けますから。といった認識の上で事故に遭遇したなら、こらはもう運命。25日、全日本ラリー選手権で取材のため路肩(ガードレールの外側)に居た3人がコースアウトした競技車両によって変形したガードレールと接触。谷側に落ちて負傷するという事故が起きてしまった。負傷した3人とも、責任は自分にあると認識していると思う。コースアウトした選手は、是非自分を責めないで頂きたい。その上で、同じ仕事をする仲間として負傷した方には厚くお見舞い申し上げます。一日も早い回復を願っています。

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