大型ダンプの後輪脱落事故現場を見ました。ダブルタイヤ、2本とも下り坂を暴走したらしい

本日御殿場周辺で試乗会だったのだけれど、途中、ダンプの後輪タイヤ脱落事案に遭遇しました。外れていたのは後輪2軸タイプの右後ろ側。なんとダブルタイヤの2輪共外れている。ハブが壊れたのかもしれません。恐ろしかったのは下り坂であり、しかも外れたタイヤが2つとも見当たらなかったこと。おそらく相当遠くまで転がって行ったと推測される。

このクラスのタイヤ+ホイール重量は100kg! それが外れた時点で50km/hだったとしても、下り坂で転がると加速! 70km/hも出ていたら頑丈に作られているAピラーすら座屈させると思う。正面からブツかると乗用車だって命はない可能性大。もちろん歩行者や自転車、バイクなどなら致命傷になる。その割に国交省は脱落防止策に本腰を入れない。困ったモンです。

一時、国会議員が国交省に働きかけてくれ、日野自動車の小木曽社長も「出来ることはなんでもやりたいと思う」と前に進みかけた。されど小木曽さんとミーティングしましょう、とスケジュール調整しかけたタイミングで日野自動車の不祥事が発覚し、それどころじゃなくなってしまった。未だに抜本的な大型トラックのタイヤ脱落事故防止策は出来ていない。

これから何人が亡くなったらホンキで事故防止策を考えるだろうか。景気の悪化でトラックの使用年数は増える方向だし、整備コストの上昇で十分なメンテも受けにくくなってきた。この手の事故は減らないと思う。私らが出来る対策としちゃ「常に前からタイヤが飛んでくることを想定する」以外に無し。歩行者だった場合、出来れば身体のど真ん中に当たってくれ、苦しまずに逝きたい。

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3 Responses to “大型ダンプの後輪脱落事故現場を見ました。ダブルタイヤ、2本とも下り坂を暴走したらしい”

  1. 井上 より:

    こんにちは、いつも拝読しております。タイヤ脱落に比べて優先度は下がりますが、可倒式リヤバンパーについても問題が認識頂ければと。

    道路でアスファルト施工する際、工事車両と接続する関係ですかね、リアバンパーがタイヤ寄りに移動しています。

    ミライース等の車高の低い車がオカマ掘る形でトラックに追突したら、トラックに潜り込む形となり、乗員のダメージは大きなものとなってしまいます。
    ダンプについては過積載等の他の問題もありますので、情報共有という事でお知らせさせて頂きました。
    宜しくお願い致します。

  2. トヨタ車ユーザー より:

    ISO規格のハブボルトを持つトラックも、ナットが緩むだけでなく、ハブが経年で壊れるくらい古くなったのですね。ダブルパンチ…。
    法整備の悪さや過積載とメンテ不足で、日本も前時代的になったものです。

  3. タカタカ より:

    もし”誠実に”車検時による点検や交換をしていた場合はこのような事故は削減されるのでしょうか?
    ダンプといった大型車の車検の事情・現状についてもスポットを当てて頂きたいです。

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