大愚策! ガソリン10円引き下げを税金で行うそうな。その前にガソリン価格の実情調査を!

5月22日からとりあえず5円。夏前に10円を補助するという。今までの補助金とどう違うのかと言えば、ガソリン価格に対し10円の補助をするという。したがってガソリンの価格が確実に10円下がると政府は主張している。私はアタマが悪いらしく、従来通りの補助金システムで10円の補助をするのと、販売価格に10円の補助するのと、どこが違うのかサッパリ解らない。

5月12日のコストコ新三郷店はレギュラー161円

そもそもガソリンの価格自体、どうなってるのか不透明ですから。長野県に入った途端、山梨県より10円以上高いし。当然ながらガソリン価格は原油相場と為替レート要因が大きい。ガソリン高騰が始まった2022年1月から、ガソリン精製コストや流通コストは大差ないと思う。その他の物価指数を考えたら、1000歩以上譲って10%の値上がり要因でいいと思う。政府、それで推算して欲しい。

2022年1月24日のガソリン全国平均価格を見ると、170.2円だった(資源エネルギー庁)。その時点の原油相場はWTI(代表的な原油価格)で1バレル(159L)あたり85.14ドル。円ドルレートは114円だったので、1リッターにすると61.01円だ。2025年5月12日で同じ計算をしたらどうか?  為替レートこそ148円の円安ながら、原油のダブつきによりWTI相場は大幅に下落して63ドルとなった。

したがって1リッターあたり58.6円になる。2022年1月24日より2.4円値下がりしていい。167.8円ということになるハズ。しかし!  資源エネルギー庁による5月1日のガソリン全国平均価格は184.5円。2.4円下がるどころか、14.3円も値上がるしている! 差額の16.7円をフロコロに入れている輩達が存在するということ。そいつを吐き出さそうとする気はないようだ。

10円下げようとすれば税金が原資になっている補助金じゃなく、資源エネルギー庁や、その上の経産省、いや石破首相がガソリン価格の根拠についてキッチリ解明させればいい。前述のように流通コストなどが10%上がったとしても、170円。10円の値下げは税金使わなくたって十分可能だ。興味深いことに資源エネルギー庁はガソリンの卸価格も調査している。

長野県のガソリンが高い理由に流通コストなど挙げているものの、資源ネルギー庁のデータによれば卸価格で1円しか違わない。政府は全て解った上、税金を使おうとしているのだった。なのに大手メディアは黙ったまま。国民も10円の値下がりになるから嬉しいと思っている。素晴らしいです。まぁ皆さんモンク言わないから私としちゃいかんともしがたい。

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