太陽光でクルマを

EV洞爺湖キャラバン中、いろんな人から「太陽光発電パネルを使ったらどうか?」という質問
を受けた。どうやらTV番組の企画を真に受けているらしい。TVの世界は「ノンフィクション」と銘打っているモノ以外、基本的に創作。軽自動車の屋根前面
に太陽光発電パネルを設置したとしても、最大で5平方m。太陽光は理論値で1平方m当たり約1kWhだから、得られる電力となると効率15%のパネルで最
大0,15kWhとなる。5平方mなら0,75kWh。1時間充電しても、電費5km/kWhのEVだと3,75kmしか走れない。つまり太陽光だけで走
るなら時速3,75kmしか出ないワケです。夏場終日快晴という条件なら15時間充電して5,6kWh。されど少し日が陰れば半分になってしまう。冬場は
さらに効率半分。年間平均したら2kWh/1日程度(時速60kmで走ると10分すれば使い切ってしまう。深夜電力なら15円分)くらいだろうか。年間
5100円分しか発電できないワケだ。一方、パネル価格は5平方m分で約55万円。よって東京電力から深夜電力買った方が圧倒的に安いです。自動車用の太
陽光発電は物理的にもコストパフォーマンス的にもあり得ません。

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ