太陽光電気自動車
フォードが来週からラスベガスで行われる見本市に、太陽光発電パネルをルーフへ載せたC-MAX(プリウスαサイズ)のハ
イブリッド車を発表する。果たしてペイ出来るだろうか?(経過は不要、というなら*まで読み飛ばしてOK)。まず太陽光発電の効率だけれど、理論値だと1平方メートルあたり1000Wとなる。
太陽光パネルの発電効率は13%程度だから、最大130Wということでございます。1日12時間太陽光があたり、その間の平均効率を7%とした場合、1平方メートルあたり70Wの電気を作れる。フォーカスC-MAXのルーフに2,5平方メートルの太陽光発電パネルを載せられたら、175W発電出来るワケ。
こいつに東京の平均日照時間(1880時間)を掛ければ、年間330kWh発電するということになります。電気を330kWh買えば1万円だけれど、330kWhでハイブリッド車のC-MAXが走れるだけのガソリン代は1万6千円。
10年間で16万円です。*長い計算になった。10年間で16万円浮くと言うことである。
つまり16万円以下で太陽光発電パネルを装着出来れば「大いにあり!」ということになる、それ以上のコストが掛かるようであれば「環境にボランティアなど無し! アイデアは面白いですけどね〜」。というか、そんなこと日本の自動車メーカーだってとっくに考えていた。何度も話をしたことがありますから。
フォードC-MAXの件、いろんな
トコロでニュースになっているけれど、日本の自動車メーカーは「え〜っ? 今頃なの?」と思っていることだろう。ただし! 平均発電効率15%になり、5平方メートルくらいの太陽光パネルを載せられれば(ボンネットやトランク、ボディサイドなど)、東京でも年間1410kWhの発電能力に。
1410kWh
あれば、平均電費7,5kmのリーフだと1万600km走れてしまう。何と! 外部から全くエネルギーを供給することなしに年間1万600km走れると言
うこと。日照率の高い地域だと一段と走行距離伸びる。決してナメられない技術ながら、今回のフォードについちゃ学生の佳作レベルであります。
<おすすめ記事>