小さなプライド
マツダの広報から「CX-5の自動ブレーキ事故の時は応援ありがとうございます。本日、車両側に問題ないことが証明出来ました」という連絡を頂いた。この件、当然のことをやっただけですっかり忘れていましたね。いつもメディアのことをクソミソに書いているけれど、今の仕事に対し小さいながら誇りを持っている。
正しい報道をしているときのメディアって、世の中のために必要だと考えます。しかし間違った報道は、同じくらい社会にダメージを与える。そんなこんなで少な
くとも自動車に対する報道は間違った方向にいかないようにすることが、自動車を専門とする私らの責務だと考えてます。というか正しい情報を提供したい。
CX-5のブレーキの件は、一報をTV朝日のニュースバードの制作から貰った。コメントが欲しいというのですぐ調べてみたら、おおよその状況を掴めたため、内容をレクチャー。他のニュース番組で欠陥の可能性を強く示唆している中、モーニングバードだけキャスターの人が極めて冷静に状況を紹介したのだった。
すると他のTV局から問い合わせがあり、午後の番組から事故のネタを扱わなくなりました。TV局って他の動きに敏感です。新聞や週刊誌もコメント依頼があったけれど、車両側の問題じゃないという点を丁寧に説明したら、みなさん記事にせず。結果、CX-5の自動ブレーキの事故は最小限の広がりで済んだ。
こういったことを今まで何度もやってきているのだけれど(記事にならないから解らない)、お礼を言われることは非常に珍しい。特にマツダって今までカンペキに無視を決め込んできた。そういった点からすれば、今回の連絡、鳩が豆鉄砲を喰らったように驚いた次第。いろんなことをやってるんですよ。
お礼の連絡など期待していない。前述の通り私は報道に誇りを持っている。間違った情報を流さないのは当然のことです。私と同じような意識を持っているメディアの人間、少なくないです。「マスゴミ」などと呼ばれることも多いけれど、見捨てないでくださいまし。どこかで役に立つことはあると考えます。
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