存在感薄い日本勢

パリサロンが始まった。中国市場に将来性を見いだしていた日本勢は、半ばヨーロッパ市場を諦め始めた感じ。自動車メーカーに聞くと「そんなことないです」と言うけれど、ダウンサイジングターボやツインクラッチAT、3気筒エンジン、そして当たり前の如くワイドバリエーションのディーゼルエンジン無しじゃヨーロッパで戦えない。

パリサロンに於ける日本勢の「出し物」をチェックしたら見事にお手上げ状態。トヨタ
もホンダもフルラインナップを断念したように見える。ヨーロッパ勢は財政的に厳しくなっている一部のメーカーを除き元気一杯! 新しい技術も多い。現代自動車すらWRCへのカムバックを正式に発表するなど、鳴り物まで用意してきた。

文頭の通り直近はグングン伸びる中国市場や、インド、イン
ドネシアなど人口の多い新興国や、アメリカ市場のテコ入れのため、各社ヨーロッパ市場のプライオリティを大幅に引き下げていた。その結果がパリサロンにハッキリ出てます。ヨーロッパで必要とされる技術って、ヨーロッパ以外じゃ通用しないと思われているからだ。

そういった点からすれば、
ヨーロッパ市場のプラオリティを引き下げた日本の自動車メーカーが、ヨーロッパのみで必要とされる技術に投資しないのは当たり前。しかし流れが変わりつつある。ダウンサイジングターボやディーゼルはアメリカ市場でも普及し始めたし、燃料事情の良い国や地域では、新しいECO技術が有用。

さぁどうする? 短期的に中国とヨーロッパを諦める、というのも一つの方法。アメリカと中国を除く新興国で頑張ればいい。ただヨーロッパ市場は大きく、諦めるにゃもったいないです。ここは文頭の技術以外のアプローチでヨーロッパを攻めるしか無い。それには「新しい技術」が必要だ。ジジイは足を引っ張らないこと
です。

・ECOカーアジアは「プリウス危うし!のゴルフ7ディーゼル

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One Response to “存在感薄い日本勢”

  1. ごーどん より:

    以前から思っていたのですが、中古車市場を考える必要はないのでしょうかね?
    今は海外で人気の日本の中古車ですが、特別な施設や技術が必要な次世代カーが、途上国で売れるのか。
    今は海外に流れている中古車が輸出出来なくなったとき、その中古車はどこにいくのかな…と思うしだいです。

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