居眠り運転

おそらく防ぐことが最も難しいミスは「居眠り」だと思う。以前、家族でグランドキャニオンまで行った帰り、ヨメに運転して貰っていたら私もウトウトしてしまったらしい。イキナリ「どどどど!」という激しい振動! 何と! 高速道路の中央分離帯(グラベル)を110km/hく
らいで激走してます。あぶね〜っ!

学生時代、バイクでアメリカ横断した帰り道、友人と交互に運転しノンストップで4500km走る計画を立てた。しかし友人が2回目の担当の際(私は後席で寝る番)、気がつくと止まっている! 中央分離帯に停車しており(幸い登り坂だった)、友人はハンドル握って爆睡中。居眠りしたままコースオフしたワケ。

はたまたベストカー編集部時代、自分のクルマで鈴鹿に向かっている途中(運転は当時の弟子に任せていた)、東名高速を走っていてイキナリ「ガリガリガリ!」。飛び起きた。やっぱし居眠りしてコースオフ。橋の縁石にホイールを擦ったのだった。以上3件は、運が悪くれば死んでいたかもしれません。

自分自身でも学生時代、バイクで居眠り運転したことがある。気がついたら畑の真ん中を走っており、コケました。道は曲がっているのに直進しちゃったのだ。その他、眠気と戦いながら走ったことなど何度もあります。そんな体験をしたことのある読者諸兄も少なくないことだろう。居眠りは飲酒より危険だ。

最近はアブナイと思ったらSAに入り「眠気覚ましスペシャル」(強強打破の缶コーヒー割り)を作って飲むようになったので怖い思いはしてないですけど‥‥。困ったことに睡眠足りていても眠気はやってくる。この手のヒューマンミスを防ぐ決定的な解決策、無い。人間からミスを除く方法こそ一番難しい。

最良の方法は逆説的だけれど自動運転だと思う。居眠り運転の大半が高速道路で発生してます。レーンキープ機能と自動ブレーキ機能を持たせておけば、万一居眠りしても最悪の事態は防ぐことが可能。こう書くと「クルマを頼りにするからむしろ居眠りが増える」なんてオタンコなことを言う輩が必ずいる。

だからこそアイサイトの緊急停止機能はクルマへの依存が高まらないよう、人間が「アブナイ!」と感じるより遅いタイミングで自動ブレーキを掛けます。というか「依存しないようにする」のが当たり前でしょ。思いつきで指摘するオタンコな輩よりクルマを開発している側の方が100万倍以上優秀。

アイサイトみたいな安全デバイスをもっと広めるべきだと考えます。大型トラックや高速バスなど、さらに精度の高いシステムを取り入れればよかろう。参考までに書いておくと、鉄道車両は一定時間何も操作しない
と警告を発するシステムになっているそうな。そう考えると国交省って無策だ。

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8 Responses to “居眠り運転”

  1. かず より:

    自動化による自動車の面白さの低減をおっしゃる方々がいますが、
    関係無いかと思います。
    欧州車大好きな方々が、ハイブリッドバージョンをけなしてはいないし、欧州高級車もレクサス以上にハイテク化していますし。
    リスク低減化で、
    自動車の面白さが際だつかと思います。

  2. 小林 英弘 より:

    私も昔、高知自動車道が対面交通だった時代に居眠り運転で単独事故した事があります。一瞬意識がなくなった瞬間に「ガガッ!」と、中央分離帯替わりの緑のポールとポールの間に二重に設置してあるキャッツアイの超巨大版!に右前輪が乗り上げた瞬間にタイヤバースト&ホイールボコボコ! アレ物凄い破壊力です。ノーズダイブしたフロントエアロまでブチ割られましたから!「絶対に対向車線には出さねぇ!」な超地味な猛者です(笑)。超ローテクなのに最強です。…アイサイトは全車標準装備にして欲しいですね。「アイサイト補助金」があってもいいくらいです。

  3. E90 より:

     こんちは!いつも楽しく読んでます。また高校生からの意見であります。
    日本の自動車メーカーの運転制御や支援システムって、世界一な気がします。だからこそ、そういう面では世界の模範となって欲しいです。
    でも一方で国沢さんの言う通り「運転が下手なる。」「かえって良くない。」など、何かシステムに依存し過ぎることに恐れを感じている人が多いと思いますね。こういう人に限って「私は、眠らない。」「ぶつけた事がない。」とか、妙に自信がある人だと思います。
     おそらく安全に対する認識が甘いですよね。トヨタのハイブリッドのブレーキの件もそうです。まあ、確かにトヨタが悪いこともあるかもしれません。しかし、実際ブレーキが効かなくなった話はあまりは聞きません。…というよりトヨタに苦情を言った人、気持ちは判りますが、もし本当に効かなくなったらどうすればよいか、考えているのでしょうか。サイドブレーキをゆっくりかけるとか、そういう事を試しにやってみたり、考えたりしたコトあるのでしょうか。自動車の安全って、人間の思考があって初めて成り立つものだと思います。
     事故って、予測してないコトが起きることです。それを防ぐ為、自動車メーカーは必死になってるんです。決して運転を楽にさせようとしている訳ではありません。どんな人にも気軽にクルマに乗って欲しいという思いです。
    全て機械任せではマズイです。いつも通り自分で気を付けて、その上ミスを犯したら、機械が保険になってくれる。これこそ、より安全な自動車社会になるのではないでしょうか?

  4. ぱんだねこ より:

    こんばんは。
    自動運転に行き着けるまで、今のところは、居眠りを感知ししたら、止まるように注意を促すくらいの装置は標準装備にしてもいいと思います。遠出のとき、カーナビが電源OFFをされないと2時間おきに「そろそろ休憩しませんか」と言ってくれるので、真に受けてコンビニなどで休んでおります。
    長距離の運ちゃんや通勤をしている人は、結構な悩みだと思いますよ。
    自動で運転してくれるなら、居眠りを感知したら人を起こすほかに、自動で路肩によってくれる機能とかほしいですね。路肩に止まってよいのかという議論はありますが、眠らせたまま車を走らせるわけにはいかないです。これが発展すれば、運転者が急病のときも何とか救えるシステムになるかと思います。
    ATよりMTの方が居眠り運転しにくいので可能であれば次はMTにしようかな。でも、プリウスより安いMTは、軽を除くとフィットかカローラしかいないんですよね(おお!ここでも期せずしてトヨタ対ホンダだ!)。
    そういえば、「アイサイト」の機能で車両が緊急停止した場合、どうやれば再び走り出せるんですかね?しばらく止まっていた方が、後の人のクラクションで起こしてもらいやすいでしょうが。

  5. とも より:

    昔原付に乗ってて居眠りした事が2度あります。
    1回は仕事帰りに一瞬眠り前の車に追突。
    幸い車側に傷も無く相手も許してくれましたがおっかなかったです。
    2度目は走行中に完全に意識を失い
    100mほど走った所で横転。
    地面に投げ出されガツンッ!と全身打って目を覚ましました。
    有り得ないと思う方もおられるかもしれませんが
    1度眠気に襲われたらどんな状況でも人は寝ちゃうと思います。
    今では眠気を感じたらPA/SAで休むし
    一般道なら路肩に5分でも停めます。
    車の居眠り運転の事故は原付の比じゃないでしょうからね。

  6. 阪神ファン より:

    居眠り防止装置、確か三菱ふそうのトラックに装着されていたと思います。標準装備なのか、オプション扱いなのか知りませんが・・・。以前に何かの雑誌(ベストカー?)で見た覚えあります。
    アイサイトに限らず数年前はレーダーによる衝突防止創装置がTVのCMでも流れていましたが、最近は見なくなってしまいました。
    そのような装置って、現状どうなっているのでしょうか。個人的には必要な装備だと思うのですが・・・。

  7. みつ より:

    帰省から帰ったところです。思ったより渋滞しませんでしたが、眠たかった。
    高速など速度出ているときは、眠たくなったことはありませんが。トロトロ運転時は眠くなります。
    警察の発表では、
    A型は、スピード違反。
    B型は、信号無視。
    O型は、夜間運転での事故。
    AB型に、居眠り運転。
    が多いと。もちろん傾向だけで根拠なんてありません。
    ぱんだねこさん、プリウスより安いMT他だとマツダ車がありますね。
    MTは居眠りには○、渋滞だと×ですかね。

  8. ゲイン より:

    自動運転いいですね。高速の渋滞なんて運転するだけで苦痛ですから、私が紅葉マークで運転する頃までには普及価格で実現して欲しいものです。30年以上先の話ですから実現可能だと思います。トヨタ方式は自動車側で自動運転でホンダ方式はアシモ君が運転すれば面白いんじゃないでしょうか。アシモ君が運転する分乗車人数不利ですがアシモ君は介護機能付きならお得なんじゃないですかね(笑)
    それと居眠り防止機能ですが、シートにマッサージチェアの機能を付ければ良いと思います。マッサージの刺激で眠気解消と同時に腰痛にも効果があり一石二鳥じゃないでしょうか。幸いマッサージチェアの勇パナソニックはトヨタと結びつき強いです。もしかしたらパナソニックのバッテリーをトヨタが採用したのは、パナソニックのマッサージチェアの技術を狙ってのことかもしれませんね。(それはない)

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