広州ショーは平穏
日本勢は出展取り止めかと言われていた広州モーターショーが開幕した。派手な演出こそ抑えたものの、予定通り出展。基本的に自動車を購入する層は暴動を起こした人達と全く違うため、モーターショーのブースの雰囲気は昨年と大差ないようだ。当然の如く依然として日本車に強い興味を持っている。
また、日本の自動車メーカーも、トヨタを筆頭に「従来の中国重視を変えない」とプレスディでコメントするなど、表向きは暴動など他の国のような感じ。実際、対日暴動の無かった地域のディーラーは、11月も昨年と同じくらいの台数を売っているという。以前も書いた通り中国の「胃袋」の大きさと強さに驚かされる。
とはいえ出展内容を見ると新しいニュース無し。日本からの社長級VIPも訪れなかった。明らかに日本の自動車メーカーは中国と距離を置こうとしているようだ。いずれにしろ今までのようなイケイケドンドン路線じゃなくなるだろう。パートナーシップを組む中国ブランドの皮を被ったビジネスをしたらいいと考えます。
そんな中、1社だけ全く違う方向を向いているのがマツダ。山田CEOはプレスコンファレンスで「現在の365拠点を来年12月をメドに420拠点まで増やし、落ちている販売台数の上乗せをする」とアナウンス。マツダは日本ブランドというイメージが薄かったため、今回の街中で襲われるケースが少なかった。
いずれにしろ日本車の性能が良いことは「中国の自動車を買う富裕層」からキッチリ認識されている。いかに日本車のイメージを薄くしていくかが今後のポイントになるかもしれません。「ブランドイメージを明確にしていないのに優れた商品」というマーケティングも21世紀らしくて面白いんじゃなかろうか。
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