当たり前のことながら、電気自動車だって性能悪いクルマは売れないと思う!
誰だって性能が悪いクルマを買おうとはしないだろう。なかでも急激な進化の過程にある電気自動車の場合、あっという間に進化してしまいガックリすることになる。電気自動車の性能とは何か? やはり1)航続距離。2)絶対的な性能だと思う。航続距離で最も厳しい条件が寒い雨の日です。寒さは厚着やシートヒーターで辛抱出来るものの、窓の曇りを防止出来ない。
イヤでもエアコンで除湿しなければならない。こうなると大量の電力を消費してしまう。JC08モードで10km/kWh走るクルマであれば半分の5km/kWhといったイメージ。最近使われるようになってきたWTLCモードなら60%くらいですね。実際、WTLCで458kmのリーフe+は冬の航続距離270km程度。電気自動車だと20km分くらい残しておきたいから安心出来るのは250kmだ。
というか寒い雨の日に250km走ってくれたら十分実用的だと思う。ストレスなく乗れる。という点から考えてもリーフe+が実用的な電気自動車のベンチマークです。翻ってホンダeやマツダMX-30やいかに? 興味深いことに両車揃って35,5kWhのバッテリーを搭載している。この容量、WTLC322kmの標準リーフより少ない。当然ながら高速距離も短かい。
MX-30はWTLCで260kmだったとしたら、寒い雨の日は160kmが物理的な航続距離。さらに20kmの余裕を残すと(急速充電機密度の高い日産ディーラーを使えるという想定。日産ディーラーが使えなければ電欠に備えもっと余裕を考えなくちゃダメ)、140kmになってしまう。この距離、いかんともしがたいです! ハイブリッド車でいえば最初から残量警告灯点いてるのと同じ。
初代リーフで航続距離140kmの厳しさをさんざん味わった。少なくとも私はソコに戻って修行する気にゃならんです。標準のリーフを含め、40kWhくらいの電池搭載量だと近所の足として使うなら問題無いと思う。でもファーストカーとしての実用性能は持っていない。そのあたり、ホンダも解っているようで「近所の足として使って欲しい」と言ってる。その通りだと思う。
クルマ好きにとっては絶対的な性能だって気になる。おっそいクルマなど高いお金出して買う気にならです。となった時の指針が電気自動車レースだ。本田宗一郎さん曰く「レースは走る実験室」。これ、100%正しいと思う。レースで競わせることにより、本当の実力が判る。MX-30や走る楽しさを前面に押し出すホンダeを走らせたらどうか? MX-30はスペック見たら厳しい感じ。
ホンダeはどうか? 意外や意外! 加速性能も最高速も標準リーフより遅いのだった。0~100km/h加速を並べると、ホンダe/MX-30/eアドバンス/標準リーフ/リーフe+で、それぞれ9,5秒/9秒/8,3秒/7,9秒/7,3秒となる。欧州基準の航続距離は200km/180km/200km/220km/330km。ホンダとマツダ、商品力を考えたら決定的に不足していると電気自動車親方は考えます。
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