急速充電器の性能って私はどうでもいいと思う。必要なのは街中の6kW型です!

世界最速の急速充電器を見て来た。急速充電器は直流なのだけれど、250kW(800V)というスペック。日本のチャデモだと最新機種で70kW(400V)だから3.6倍の速度になる。現在日本のチャデモ最速で70kW。最も多いチャデモは40kW(50kWながら減格運用)なので、実質的には5倍だ。私のリーフe+は日本車最高クラスの急速充電性能を持つが、通常40~69kW程度。

なのに! アイオニック5に250kW急速充電器使うと220kWくらいで入っていく! チャデモに慣れている私からすれば脅威の速度と言ってよい! しかも1単位18分! 今回は最初の容量が42%程度とあまり”お腹減ってない”状態だったものの、10%くらいなら18分で80%まで入るそうな。50kWh入るということ。300km走れる電力量です! 18分で300km!  

ちなみに料金は1kWhあたり30円。300km分で1500円。リッター18km走るハイブリッド車ならガソリン代2800円だ。18分の急速充電時間は300km走る分のガソリンを入れるより時間掛かるけれど、300km走ってトイレ休憩することを考えたら何の問題にもならない。そしてガソリンよりランニングコストだって安い! もっと言えばガソリン並の料金にすることで利益も確保出来る。

ケーブルは液冷式とのこと

ガソリンスタンドを急速充電スタンドに置き換えても経営出来ると思う。ちなみに250kWタイプの急速充電器は直流800V(チャデモ400V)。日本で250kWを使おうとしたら基本料金からして45万円! 急速充電器やキュービクルなど受電装備など考えたら1000万円近いイニシャルコストも必要。投資に見合った料金取ると、ガソリンの数倍になる。

我が国の主力は50kW(減格して40kWが多い)

理論値50kWは2010年当時世界最高速だった日本のチャデモながら(日本で最も多い50kWタイプは販売している電気自動車に合わせて40kWで運用中)、性能を考えたら課金で維持することなど出来ない。250kWに切り換えようとしても、SAKURAなどはクルマ側の性能が20kWしかないため意味なし。そもそも日本の電力事情&料金システムだと急速充電など採算ベースに乗らない。

エネルギー事情から抜本的に見直さない限り急速充電器の性能を競っても意味無し。だったら上のような200Vの6kW型普通充電器を普及させるべきだと思う。これならSAKURAの電池を3時間でフル充電させられる。狭い日本、企業や病院、ショッピングモールなどに6kW型をたくさん作り、1kWhあたり40円くらいで売れば採算に乗るしガソリン入れるより安いです。

 

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