文字通り「濡れ手に粟」で大儲け状態の石油業界、10年後は斜陽産業になると思う
歴史は繰り返す。隆盛誇った平家を綴った物語の冒頭に「盛者必衰の理をあらはす。おごれるものも久しからず」という下りがある。調子に乗ってると痛い目に遭う、ということです。今の石油業界を見るとライバルが居ないこともあり、困っている人達の足元を見て大儲け状態に思える。本来なら輸入品を扱う円安不況業種です。皆さん商品の値上げしたくても上げられない。
なのにガソリンときたら補助金たんまり貰い2021年度決算すら過去最高益! 2022年度決算はどれだけ儲かるか解らない状況にある。私ら、足元見られてます。ガソリンや軽油ないと困りますから。しかし! 遠からずガソリン売るビジネスは厳しくなることだろう。すでに兆候出てきた。SAKURAとekクロスEVが大ヒットの兆し出てきたからだ。おそらくクチコミで売れる!
電力需給に余裕ある22時~翌朝7時に充電すれば問題無し
考えて頂きたい。今やガソリンスタンドまで往復20分も30分も掛かるような地域が珍しくない。そういった地域でSAKURAやekクロスEVに乗る人が出てきたら、大幅にイメージ変わるだろう。遠からず電気軽商用車も出てくると、もはや決定的だ。すでに電池は大幅にコストダウンしてきた。10年くらいするとオセロの終盤のように優位側の色が急激に増えていく。
こう書くと「節電と言われているのに電気自動車なんかナンセンス!」というな~んにも解っていない人が出てくる。確かに今は昼間電力不足だ。でもそれは経産省がオタンコだから。九州は原発を稼働させるため太陽光発電も地熱発電もブレーキ踏んだまま。だったら九州から本州に電力を融通すればいいじゃないか、と思うだろうけれど、中国電力や関西電力も事情ある。
地熱発電にブレーキ掛けてるのはベース電源でカブる原発推進派
静岡県を超えようとすれば50ヘルツと60ヘルツのカベにぶち当たる。これらの問題、2~3年で解決策を決めなければならない。よく「太陽光は安定電源じゃない」と言われるけれど、ニーズの数倍の電気作った上、余った電力で水素作ればいい。水素にしておけば既存の火力発電で燃やすことだって可能。その場合、カーボンニュートラルになる。小規模揚水発電を作ってもよかろう。
「重力発電」と言う手もある。余った電力で重量物をモーターで持ち上げる。電力ニーズあるときは重量物を卸すエネルギーで発電する。電気を貯める方法は充電池以外、いっくらでもあるのだった。とにかく原発再稼働が最優先されるため、全てやらせない。太陽光発電が最もコスト低い発電方法なのに、だ。忖度上等の経産相変わらないとダメでしょうけど。
いずれにしろ石油業界に明日は無い。スタンドで電気を売ろうとしても薄利過ぎてビジネスベースに乗らないだろう。様々な分野に乗り出そうとしている石油元売りもあるけれど、見てると文字通り「武士の商法」に見える。決定的なのは教育で、今の子供達は「石油が悪者」と教えられている。化石燃料嫌いになること間違いなし! 10年後、私は教育が決定打になると思う。
<おすすめ記事>